日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、地域企業のデジタル人材育成と先端技術を活用した企業のデジタル変革を両輪で進め、地域共創しながら包括的に支援する「IBM地域デジタル変革パートナーシップ包括サービス」を発表した。また、12月13日より、福岡県北九州市のIBM九州DXセンターから取り組みを開始するという。
IBM地域デジタル変革パートナーシップ包括サービスは、地域企業・自治体との共創による産官学でのデジタル人材育成プログラムの提供、デジタル変革の推進に向けた共創による課題解決への取り組みの支援、AIなどの先端技術を活用した最新ソリューションの適用によるデジタル変革の実現までを包括的に支援するサービス。主に大企業向けに提供している「デジタル変革パートナーシップ包括サービス」を地域の課題解決に資するよう、AIをはじめとしたテクノロジーの飛躍的な進化を踏まえて拡充したものだという。全国8ヵ所の「IBM地域DXセンター」を軸に、顧客の個々の課題状況やニーズに合わせて、サービス内容や期間、価格を柔軟に対応して提供していくとしている。
IBM地域デジタル変革パートナーシップ包括サービスでは、次の5つを重点強化領域として定義しているという。
- デジタル変革戦略の推進:各業界での豊富な知見をもとに、地域企業と共創しながら、「IBM Garage」による新しいデジタル・ビジネスモデル創出支援や変革推進部門立ち上げ、ともに課題解決に取り組む場の設置
- 産官学連携による多様なデジタル人材育成:地域の大学や研究機関、自治体との協力を通じた、産官学で企業・地域のイノベーションをリードするデジタル推進人材の育成に加え、女性や外国籍技術者など多様なデジタル人材育成の支援
- 先端技術を活用した業務改革:「デジタル変革のためのAIソリューション」や業界向け「デジタルサービス・プラットフォーム」を活用した業務効率化や市場競争力向上の支援
- 開発・保守運用の効率化とBPOの高度化:「IT変革のためのAIソリューション」を活用した開発・保守運用の効率化や、AIを前提としたBPO業務の高度化による企業競争力の強化
- 新しいワークスタイルの確立:リモートワーク導入支援やAI実用化のソリューションをIBMが企業と共創するプラットフォームである「IBM Consulting Advantage」活用によるプロジェクトの生産性・効率性の向上
日本IBMは、デジタル変革パートナーシップ包括サービスと、IBM地域デジタル変革パートナーシップ包括サービスにより、相乗効果を図りながら、全国の企業のデジタル変革を支援していくとのことだ。
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