S&Jは、次世代SIEMと称するセキュリティデータレイクを基盤に、SOARによる自動対処、生成AIによる調査支援を統合した「CSIRT-Pro(シーサート・プロ)」を2026年9月15日より提供開始した。

CSIRT-Proは、顧客が利用するSaaSやEDRなど、企業環境の様々な場所に日々生成される膨大なセキュリティログを集約し、必要なときに検索・分析できるセキュリティデータレイクを備えているとのこと。ログの収集・保管から、検知、調査、対処までを一貫して実現すると述べている。
CSIRT-Proが提供する生成AIには、S&JのSOC運用やインシデント対応で培ってきたセキュリティの知見が組み込まれており、ログの調査から対処までを自然言語で行えるとのことだ。
CSIRT-Proの主な特徴
1. 約9.3倍の高効率圧縮により、生ログの保管コストを削減。価格は主要クラウド型SIEMの約3分の1
自社ベンチマーク環境で約9.3倍のデータ圧縮率を実測しており、顧客のログをセキュリティデータレイクへ効率的に保管するとのこと。内部エンジンには列指向型オープンソースデータベースである「ClickHouse」を活用することで、高い圧縮率と検索の高速性を両立したと述べている。また、ログ本体をオブジェクトストレージ上に置く設計とすることで、アプリケーション層でのデータ複製を不要とし、保管コストを抑制しているという。こうしたコスト構造により、主要クラウド型SIEMと比較して、サービス価格を約3分の1に抑えているとのことだ。
2. 必要なときに解析・構造化が可能なデータレイク方式で、運用負荷を軽減
従来のSIEMはログの取り込み時に形式を定義する必要があり、機器追加やログ仕様変更のたびに設定作業が発生する。CSIRT-Proは、ログをそのまま蓄積し、必要になった時点で解析する「データレイク」方式を採用。これにより、ログの仕様変更に伴う設定作業を減らし、日々の運用負荷を軽減するという。
3. セキュリティ専業ベンダーの知見を組み込んだ生成AIが、自然言語で調査
S&Jがサイバー攻撃の監視・事故対応で蓄積してきた知見を組み込んでいる生成AIによるセキュリティ調査機能を提供。「このアカウントの直近30日間における異常な挙動を洗い出して」といった自然言語による指示により、生成AIが検索結果の解釈や、次に確認すべき観点の提示を支援するとのことだ。
4. 生成AIによる調査・対処の手順をPlaybook化、継続的な自動対応を実現
生成AIとの対話で組み立てた調査・対処の手順を、SOARのPlaybookとして保存できるという。たとえば、不審なアカウントを検知した場合、自然言語で過去の挙動を調査し、その結果に応じてアカウントの無効化や関連端末の隔離などのPlaybookを実行できるとしている。
CSIRT-Proでは、一度確立した手順がPlaybookとして蓄積され、同じ事象が再び発生した際には自動で実行されるとのことだ。
5. 国内データ保管と国内事業者による提供
顧客のログを国内のデータセンターに保管し、国外へ移転することはないという。企画・開発からサポートまでを国内で行っており、契約・サポートともに日本語で完結するとのことだ。調達時にサプライチェーンの説明を求められる場合も、国内で完結した体制として説明できるとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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