「VPCC4.0」は、サーバ上の仮想PCとシンクライアント端末間の通信を中継する「セッション管理機能」が強化されたという。従来、仮想PCへ接続するためには、専用の接続モジュールを搭載した端末を利用する必要があったが、新製品では、自社製のシンクライアント端末に加えて、Webブラウザを搭載した汎用端末からでも仮想PCに接続可能になったという。
新製品は、「Citrix XenDesktop」との連携機能を独自に開発し、同一の仮想PCに対して、RDP/ICAのどちらの接続プロトコルからでもアクセスできるという。利用環境に応じて柔軟にプロトコルを選択できるため、VPCCの運用管理性を維持しながら利便性が向上されたという。
発表によると、新製品の主な特徴は次の通り。
・接続可能な端末を拡大
専用の接続モジュールを搭載していない端末も、Webブラウザを利用して仮想PCに接続することが可能。
・仮想PCと端末間の通信機能を強化
仮想PCとシンクライアント端末の通信プロトコルとして、RDPとICAの両方をサポート。高速ネットワークではRDP接続を利用し、外出先などではICA接続に切り替えるといった使い分けが容易に。
・ストレージのディスク容量を効率的に利用する機能を強化
仮想PCで利用するOSやアプリケーションのディスクイメージの重複部分を共有する「仮想PCディスク共有オプション」機能を強化。データ量が大きくなりがちな作成時期の古い差分データを判別し、優先的に自動削除する機能を実現。
・システム構築を容易にする機能を搭載
仮想化基盤上に定義される仮想ネットワークを一括で設定する機能を実現。