MIJSは、日本の有力ソフトウェアベンダーが、国内ビジネス基盤の強化と海外展開を推進することを目的に集結するコンソーシアム。MIJSでは、この調査の詳細版をMIJSメールマガジンへの登録特典として無償で提供しているという。
この調査は、ITユーザー企業における実態調査を通じて、今後のソフトウェアビジネス市場の活性化と振興に役立てることを目的としているという。調査の概要は次の通り。
・調査方法:Web アンケート
・調査対象者:ITユーザー企業において情報システムの導入・運用・利用に携わるビジネスマン
・調査期間:2012年2月9日~2月27日
・有効回答数:263 件
MIJSでは、同様の調査を2010年2月(有効回答数:329件)と2011年3月(有効回答数:265件)にも実施しており、今回の調査レポートでは、過去の調査との対比も記載しているという。
調査結果によると、「前年度とのIT投資予算の増減に関する」設問では、「増加(10%以上増加、10%未満増加)」27%、「減少(10%未満減少、10%以上30%未満減少、30%以上減少)」26%と、わずかながら増加がプラスとなっているという。調査を開始した前々回2010年度は▲18%、前回2011年度調査では▲7%であり、調査開始以来はじめてプラスに転じたとしている。
また、「システム構築/再構築を予定している業務分野におけるシステム構築方法」を尋ねたところ、「スクラッチ開発」25.2%、「パッケージ製品導入(国内パッケージ製品導入、外資系パッケージ製品導入の合計)」は56.4%と、パッケージ製品導入がスクラッチ開発ニーズの2倍以上であったという。
「業務アプリケーション機能を提供するASP・SaaS 形式のサービスを利用していますか?」という設問では、「すでにASP・SaaS を利用している」が28.9%、「今後1年以内に利用予定がある」4.6%、「中長期的に利用を検討している」22.8%と、すでに利用中の企業を含みASP・SaaSを検討中の企業は56.3%であったという。
「スマートフォンやタブレット端末を業務用の端末として導入していますか?(会社貸与端末)」という設問では、「すでに導入している」18.3%、「今後1年以内に導入予定がある」9.9%、「中長期的に導入を検討している」27.0%と、すでに導入済みを含めてスマートフォンやタブレット端末を検討中の企業は55.2%であったとしている。
■MIJSのWebページ
http://www.mijs.jp/