今回の提携により両社のクラウドが連携することで、事業をグローバル展開しているユーザーに対して、既存IT資産の有効活用や安全・安心なクラウド間連携ができることに加え、業務環境を事業環境の変化にも迅速な対応が可能な、ハイブリッドクラウドソリューションを提供していくという。
日立は、コンサルティング、システムインテグレーションサービス、高品質・高信頼なクラウドサービスに加えて、データセンター連携の技術としてWAN高速化技術、統合運用管理技術等を提供するという。また、マイクロソフトは、進化を続ける「Windows Azure Platform」の最新技術や統合運用に必要な情報や技術、そしてマイクロソフトの世界各地域のデータセンターとの連携技術を提供するという。
発表によると、今回の提携により両社で実現するハイブリッドクラウドソリューションの特徴は次の通り。
・既存IT資産を有効活用できるハイブリッドクラウドの提供
(1)既存アプリケーション資産を有効に活用
「Windows Azure Platform」は、Windows上のアプリケーションの移行が容易であり、ユーザーの既存アプリケーション資産をクラウド化して有効活用できる。
(2)海外への業務環境の拡張に実績があるクラウドを利用
グローバルで実績を持つ「Windows Azure Platform」や、クラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus」を利用することで、海外拠点の増減に応じた、効率の良い業務環境の構築・拡張をめざす。
(3)ハイブリッドクラウドの効率的な運用管理
日立の国内データセンターとマイクロソフトの世界各地域のデータセンターが連携したグローバルなハイブリッドクラウドは、日本国内から統合システム運用管理 「JP1」を利用した統合運用管理を行うことで、ユーザーのITシステム管理効率の向上をめざす。
・安全・安心にクラウド間連携ができるハイブリッドクラウドの提供
(1)重要な業務データは日本国内に保管
重要な業務データは、堅牢性の高い構造とハイレベルなセキュリティ環境を実現している日立の国内データセンターに保管。基幹システムで実績のある日立ストレージを使用し、安全・安心にデータの格納・保管ができる。
(2)高速かつ安全な情報連携
日立のWAN高速化装置「日立WANアクセラレータ」により高速な通信を実現し、マイクロソフトの「Windows Azure Platform」の安全なWAN接続機能「Azure Connect」の利用により、両社のクラウド間連携における安全な情報連携が可能。
(3)海外拠点の近くでのグローバルサポート(現地サポート)の提供
海外拠点の近くにサポート窓口を設けて、両社でのサポート連携をすることにより、現地で、障害切り分けや問い合わせなどに対する早期対応や、日本国内にいるシステム管理者との連携を迅速に行えるようにする。
■「Harmonious Cloud」の詳細
http://www.hitachi.co.jp/cloud/
■「Windows Azure Platform」の詳細
http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/