「携帯電話認証サービス」は、ユーザがWebサイトでの会員登録時に入力した携帯電話番号が確実にそのユーザのものであることを担保する仕組みだという。この仕組みを導入した会員制Webサイトやソーシャルメディアでは、実在する電話番号と紐付いていないアカウントの登録を防止することが可能になるという。
このような携帯電話やスマートフォン固有の電話番号に紐付けたアカウントの登録を実現することで、本人認証の信頼性を高めることが可能になり、サイト運営企業の課題となっている複数アカウント作成による、「なりすまし」や「ステルスマーケティング」など、サイトの信頼性を低下させる行為を抑制することができるとしている。ステルスマーケティングとは、消費者に宣伝と気づかれないように商品を宣伝したり、口コミの発信・伝播を図る行為。
TISとインテックでは、こうした課題に対する解決策として電話番号を使用し本人認証を行う「携帯電話認証サービス」を提供するという。このサービスは、2011年7月からディー・エヌ・エーが運営するショッピングサイト「ビッダーズ」において先行して採用されているという。今後、TISとインテックは、「携帯電話認証サービス」を、Webサイトを運営するインターネットサービス提供企業や金融・保険関連企業などを中心に提供していくとしている。
発表によると「携帯電話認証サービス」の特徴は次の通り。
・既存のWeb サイトにAPIを組み込むクラウド形式で提供するため、簡易に本人認証システムが構築できる。
・登録した携帯電話番号が確実にそのWebサイト登録者のものであることを担保する仕組みは、TISとインテックが独自に開発した電話とWebのトランザクションを紐付けるサービス「Callクレヨン」の技術である「PhoneCookie」を応用している。
■サービスの詳細
http://www.tis.jp/service_solution/telno_auth/index.html