SDSは、ストレージインフラストラクチャ(コントロールプレーン)およびインフラストラクチャ内のデータ(データプレーン)の両方を管理する環境を提供するという。
「EMC ViPR Controller」は、既存のストレージインフラストラクチャを活用して従来のワークロードに対応しながら、新しい「ViPR Object Data Services」(Amazon S3またはHDFS APIを通じてアクセス)によって次世代のワークロードをサポートするという。「ViPR Object Data Services」は、Swiftを通じてOpenStackと統合し、エンタープライズストレージやコモディティストレージで実行することが可能だとしている。
また、「EMC ViPR」は、業界標準のAPIを通じてVMware Software-Defined Data Centerと統合し、Microsoft環境とOpenStack環境をサポートするとしている。
「EMC ViPR」は、ストレージインフラストラクチャとインフラストラクチャ内のデータを管理することにより、企業・組織は自動化を飛躍的に促進できるとともに、将来のアプリケーション展開に向けた最新のストレージアーキテクチャの基盤を確立できとしている。
また、サービスプロバイダやIT部門は、「EMC ViPR」を導入することで数千人の技術者を雇いカスタム環境を構築することなく、インターネットスケールのデータセンター運用モデルに実現可能にするとしている。
発表によると、「EMC ViPR」の主な機能は次のとおり。
・ストレージインフラストラクチャ(コントロールプレーン)と、インフラストラクチャ内のデータ(データプレーン)の両方を管理
・コントロールプレーンとデータプレーンを分けることで両方を同時に使用することが可能。ユーザは、コントロールプレーンのみを使用して、基盤となっているストレージインテリジェンスをポリシーに準じた自動化によって管理することも可能。
・オブジェクトをファイルとして閲覧できると共に、オブジェクトストレージ特有のレイテンシ(待ち時間)のないファイルアクセスパフォーマンスを実現
・機能を完全にソフトウェアとして実装可能(EMC環境、非EMC環境、コモディティハードウェア環境のすべてをサポート)
■ニュースリリース
http://japan.emc.com/about/news/press/japan/2013/20130506-1.htm