「Statistica」は、2014年3月にデルが買収したStatSoft社のソリューションであり、1984年から30年以上、世界25か国でビジネスを展開し、大学、研究機関、企業、製造現場などの高度なデータ分析を必要とする現場で活用されてきた。
「Statistica」は、将来のトレンドを予測し、新規顧客、セールス機会の獲得、業界動向の予測、仮説検証や、不正やさまざまなビジネスリスク低減を図るための予測分析、機械学習、統計分析といった先進的分析ツールを提供する。高度なデータ分析を専門とするデータサイエンティストだけでなく、ビジネスユーザーでも直観的に使いやすいよう設計されているという。
「Statistica」は、東芝電子エンジニアリングとの協業よって展開していく。
「Statistica」は、次のような製品で構成されている。
「Statistica Base」:エントリレベルの統計解析ソフトウェア
- 重回帰分析や分散分析等の統計手法、検定手法を備え、異常値や重複値の削除、フィルタリングやサンプリング等を実現するデータ管理機能も実装。
- グラフ作成とビジュアライゼーション機能を提供することに加え、業界標準のマクロ言語による分析処理の再現が可能。
- 主に学術機関や研究部門での利用を想定。
「Statistica Advanced」:ミッドレンジの統計解析ソフトウェア
- 「Base」で備える全ての機能に加えて、一般線形モデル、ロジステック回帰等の一般化線形モデル、コックス比例ハザード、部分最小二乗法モデル(PLS)などの高度な統計手法を提供。
- 主に学術機関や研究部門での利用を想定。
「Statistica データマイナー」
- Advancedで備える全ての機能に加え、操作性に優れたワークフローによる処理の自動化、CART/CHAID、ランダムフォレスト、ブースティングツリー、機械学習等を含む最新のデータマイニング手法が利用可能。
- 品質管理や信用リスクスコアリングなど業種別ソリューションのオプションの構成も可能。
- 主に企業内のマーケティング部門、エンジニアリング部門、企画部門や研究所での利用を想定。
「Statisticaデータマイナー + プロセス最適化」
- 上記データマイナーに加えて、膨大な数の潜在的な予測変数(特徴)の中から、自動的に有用な予測変数を選択する特徴選択機能を実装。
- 従属変数が既知であり、予測モデルが希望の応答を生成するときの独立変数の値を見つける応答最適化に対応。
「Statistica Enterprise」
- 中規模~大規模企業内のIT技術者、ビジネス分析者、オペレータなど役割の異なるユーザー間でナレッジシェアリングを実現。また、構成データベースに一元管理されたデータ接続、クエリ、分析、レポートをユーザー間で共有し、役割や権限に応じたパーソナライズとガバナンスが可能。
- 業界標準のインタフェースに基づいた外部データベースとの接続やシステム連携、レポートや分析を定期的に自動運転することができ、ダッシュボードを用いた監視を行うMAS(監視と警告サービス)オプションを構成することも可能。
- データの拡大、ユーザーの拡大に合わせて、Webサービスの構成や分散構成(スケールアウト)を図ることが可能。(Statistica Enterprise Server)