「RACCOON V.1.4」では、Excelデータを入出力する際のデータ位置指定方法が豊富となり、さらにデータ量に応じた罫線の位置が変更できるなど、多彩なデータ操作機能が追加・拡張されたことで、ツールの機能に制約されず、ユーザの設計したExcelデータを簡単に生成・変換が可能となったという。
また、各種文字コードの代表的な拡張漢字とUnicodeとの対応表を同梱したことで、拡張漢字の外字定義作成にかかる工数を大幅に削減する。さらに、新たにIBM DB2 for iのデータベースへの接続が可能になるなど、動作環境の適用範囲が広がった。
2014年3月より発売を開始した「RACCOON」は、異なるシステム間のデータ連携、システムマイグレーションや、システムのリプレース時のデータ移行やデータフォーマット変換、文字コード変換、ソート・ジョインなどのデータ加工を、簡単なマッピングだけでノンプログラミングで開発が可能だという。
「RACCOON V.1.4」の機能強化の要旨は次のとおり。
1. 操作性・編集機能の向上
・Excel入出力処理の機能追加:Excelデータの入出力処理時に、データ位置の指定が柔軟にできるようになった。例えば、セル、行テーブル、列テーブルといった位置情報の指定に「F2」「A1:A30」などのセル指定だけでなく、複数セル範囲に「合計」「平均」などといったExcel上で設定した範囲名称を指定することができる。また、結合セルのデータの取得や罫線の変更ができるようになるなど、Excelデータの変換がより簡単に。
・拡張漢字の対応表を同梱:「髙」「﨑」などの代表的な拡張漢字とUnicodeとの対応が標準搭載。これを使用することで、一から外字を登録する必要がないため、文字コード変換の外字定義設定にかかる工数を大幅に軽減。
・スクリプト編集画面のポップアップ機能追加:データ加工のスクリプトを編集する画面がポップアップできるため、より大きな画面で、容易に編集することができるようになった。さらに、そのスクリプトで使用できる関数、変数、ノードパスが一覧で表示されるなどユーザビリティが向上。
2. 動作環境の適用範囲が拡大
・新たなデータベースでの接続が可能:データベースフォーマット/データベース検索にIBM DB2 for i 7.1/7.2のデータベースへの接続が可能に。
・新たな環境での使用が可能:IBM Java(JDK/JRE)1.8.0(32bit/64bit)が変換エンジン「Transfer Engine」動作環境として使用可能に。