NECは31日、決算説明会向け会見録作成支援サービスをSaaSモデルで2009年より提供すると発表した。なお、本格的な提供に先立って、2009年1月~2月に決算説明会の開催を予定している上場企業を対象として、同サービスの試験提供を行う予定だ。
同サービスは、メディア、アナリスト、投資家などを主な対象としたもので、上場企業が行う決算説明会の音声をネットワーク経由でテキスト化し、会見録のドラフトを自動作成する。
自動作成されたドラフトでは、確認したい箇所の音声を繰り返し再生することができるため、利用者は的確な会見録を迅速に作成できる。また、会見録はブラウザベースで参照可能となっており、関係者間での情報共有が容易になる。
決算説明会に特有な専門用語については、あらかじめNECが整備した専門辞書を用意しており、高精度な音声認識を実現しているという。利用企業に固有の専門用語(製品名、サービス名、組織名など)を追加登録することも可能だ。
サービス化にあっては、NEC、および関係会社3社の決算説明会に適用し、その有用性を検証を実施。会見録作成作業の効率化による作業時間の削減や、会見録の正確性・品質の向上が確認できたとしている。
同社は、11月11日~13日に東京国際フォーラム(有楽町)で開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2008」で、音声認識システムを紹介する予定だ。