「HPE Apollo 6500 System」は、GPUを最大8枚まで搭載可能でディープラーニングアプリケーション向けに最適に設計されているという。1CPUあたりのGPU数の多さ、4Uというスマートなフォームファクター、および発熱を考慮した効率的なサーバー設計を通じて、ディープラーニングによるレコメンデーションアルゴリズムや検索技術、音声認識といった処理を、より高速かつ効率的に実行できるようになり、コストを抑えながらモデルの検証期間が短縮されるとともにリアルタイムの処理実行を高速化することができるとしている。
「HPE Apollo 6500」をNVIDIA Tesla Accelerated Computing PlatformといったGPUコンピューティングプラットフォームとあわせて使用した場合、さまざまなディープラーニングツールの利用においてGPUの処理能力を最大化するという。
「HPE Apollo 6500」は、Caffe、CUDA、Torch、Theano、Tensorflow、NVIDIA Deep Learning SDK、およびヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)が今年新たに発表したCognitive Computing ToolkitをはじめとするディープラーニングコンピューティングプラットフォームとAPIモデルに対応している。
新製品の主な特徴は次のとおり。
「HPE Apollo 6500 System」:専用4Uシャーシに8GPU搭載サーバーを2サーバー搭載可能なマルチノードサーバー。GPU高密度搭載ソリューションとして、高い処理性能を実現。
「HPE ProLiant XL270d Gen9」:あらゆるディープラーニングニーズに応え、幅広い企業に最高のGPUパワーを提供する、最大8枚のGPUを搭載可能な2Uサーバー。インテル Xeonプロセッサー E5-2600 v4 製品ファミリーを最大2基搭載(1サーバーあたり)。
また、「HPE Apollo 6500」の発売に合わせて、「ディープラーニング環境構築サービス」も同時に発表した。このサービスは、NVIDIA GPUを搭載したHPEサーバー上にTensorFlowを導入し、そのリソースと機能を最大限活用した高速機械学習環境を構築して提供するもの。
FinTech、IoT、マーケティング分野をはじめ、AIを積極的に活用しようとする試みは多方面において現在急速に広まっており、特にディープラーニングはその中でも大きな注目を浴びている技術になっている。HPEは、世界有数のITベンダーとして、ハードウェアのみならずサービスの分野においても、イノベーションをテクノロジーの面から強力に支援していくとしている。