新しいAutonomous CloudがOracle Cloudを始めるきっかけに
各クラウドベンダーから、さまざまなPaaSのデータベースのサービスが提供されている。Oracle CloudにもOracle DatabaseとMySQLのPaaSがあり、さらに2017年のOracle OpenWorldで発表されたOracle Autonomous Data Warehouse Cloudも提供を開始した。Oracle Cloudでは、PaaSとして提供されているデータベースサービスもOracle CloudのIaaSとストレージサービスの上で動いている。
「ストレージ性能の良さが、PaaSのデータベースサービスにも発揮されています」(関氏)
PaaSの場合にもオンプレミスで利用しているOracle Databaseのライセンスを持ち込んで利用できるBYOLにも対応しており、Oracle CloudではOracle Databaseの利用では柔軟な選択肢が用意されている。
「これらを考慮して、利用シーンを具体的に想定して見積もりをすると、Oracle Cloudのデータベースサービスではコストパフォーマンスの良い構成が出てきます。オンプレミスとの併用、さらにはプライベートクラウドとの組み合わせなどもあり、全てを一気にクラウド化せずに段階的にクラウド化できる点も使いやすいのではないでしょうか」(関氏)
ここまで紹介してきたクラウドの比較は、2017年12月ころまでの状況をアシストが独自に検証した結果だ。各ベンダーのクラウドサービスは日々進化しており、最新状況の比較はその都度比較検証する必要もあるだろう。その上で、自分たちの目的にあったクラウドサービスはどれかを冷静に判断するべきだ。
アシストでは、最新版となるOracle Autonomous Data Warehouse Cloudの検証も開始している。
「既にかなりの部分まで使い込んで検証しています。Autonomousで実際にどれくらい運用管理者の作業が必要なくなるのか、そんな観点でも検証をしています」(関氏)
Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudの検証結果も、アシストでは今後明らかにしていくことになるだろう。
「ここまでの検証の印象としては、まずは小さな環境から始めることでもAutonomousの効果が感じられそうだということ。Oracle Cloudは後発でまだまだ市場で知られていない面もあり、このAutonomousのサービスが認知を広げOracle Cloudを始める良い切り口になるのではないでしょうか」(関氏)