SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press

ユーザーたちが語る、「私たちがOracleのSaaSを選んだ理由」

Oracle OpenWorld 2018


 Oracle OpenWorld 2018で最初に基調講演を行なったのは、アプリケーション製品開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのスティーブ・ミランダ氏だった。Oracleでは、ERPやHCM、CXといったSaaSのビジネスが順調に拡大している。業界でも最も包括的なアプリケーション・サービスを提供していることが同社の特長であり、すでにオンプレミスからさまざまな形でSaaSに移行した事例があるとミランダ氏はいう。

コスト削減より変革のスピードを得るためにクラウド化をすべきだ

スティーブ・ミランダ氏
スティーブ・ミランダ氏

 ミランダ氏はまず、何故今クラウドに移行することが重要かを説明した。移行でシステム運用管理の手間を減らしコストを削減するだけでなく「クラウドではスピードが大事です。企業は変化に対応しなければなりません。競合他社が変革していくのに、クラウド化で対抗できなければならないのです」。

 新しいビジネスモデルで業界を破壊する企業が登場しており、市場ではドラマティックな変化が起きている。その変化のスピードは、かなり速い。これに対しクラウド化すれば、変化に追随できる。一方オンプレミスのままシステムをアップデートするには、手間とコストがかかりアップデートサイクルが長くなってしまう。「クラウドに移行すれば、アップデートしてすぐに新しい機能を使えます。常に最新のものを使えるのです」とミランダ氏。SaaSでこれだけ網羅的にアプリケーションを揃えているアプリケーションベンダーは、他にはない。そしてその包括的なアプリケーションのさまざまなところで、機械学習技術を活用しているのも大きな特長だ。

 かつてのERPなどのアプリケーションでは、多くの機能が「ルールベース」で動いていた。あらかじめの設定に基づき、機能が動く。新しいOracleのアプリケーションでは、機械学習を使うことでハードコーディングされたルールではなくモデルによる制御を行う。機械学習により、ユーザーごとに最適なモデルが構築されるのだ。

 「アプリケーションが学習し、パーソナル化します。決めごとで動くのではなく、ユーザーが利用した結果を学習し、その人に合わせプッシュで推奨などができるようになります」(ミランダ氏)

 機械学習を活用することで「アダプティブ・インテリジェント・アプリケーション」「インテリジェント・UX」「カンバセーショナル・エージェント」という3つのコア機能が実現する。アダプティブ・インテリジェント・アプリケーションでは、機械学習を用いてERP Cloudのアプリケーションに新しい機能を提供している。たとえば、実績から予算の計画の達成状況を予測し、達成が難しければ次に行うべきアクションを提案する。

 他にも疑わしい銀行取り引きなどの自動検知も可能だ。またHCM Cloudであれば、たとえば採用の際にどのような人を採るべきかを、インタビューの結果などを機械学習し明らかにできる。インテリジェント・UXでは、より使い易いユーザーインターフェイスを提供する。ここでも機械学習を活用し、個々のユーザーに最適化したインターフェイスが提供できる。またカンバセーショナル・エージェントでは、Chat botや音声を使った会話形式でアプリケーションにアクセスし回答を得られるようにする。音声の利用では、AmazonのAlexaやGoogle Homeなどを活用できる。会話という直感的なインターフェイスにより、誰もが簡単にアプリケーションを利用できるようになるのだ。

次のページ
データ中心でやっているからOracleのSaaSを選んだ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/11333 2018/10/26 14:30

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング