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DBエンジニアが本音で語る!SEユーザーが今すぐAutonomous Databaseを使うべき理由

 オンプレミスでOracle Databaseを使っているシステムのクラウドへの移行が本格化してきた。Oracle Cloudは移行コストが少なく、移行先としていい選択肢だ。さらにOracle Autonomous Database Cloudなら、多くのメリットがあるという。どんなメリットがあるのか、どんな世界が広がっているのか。

DB SEからOracle Autonomous Database Cloudに行くと、いきなりスーパーカーが体験できるようなもの

編集部:まずは自己紹介からお願いします。

関:アシストの関です。現在はデータベースとクラウドの両方に部隊に所属しています。提案から実装まで担当しているので、主に現場の声などを共有できればと思います。

アシスト 関さん
アシスト 
データベース技術本部 技術統括部技術1部クラウド推進課 課長
関 俊洋さん 

武富:オラクル コンサルティングの武富です。2007年にオラクルに中途入社し、金融業界や通信業界を中心にミッションクリティカルシステムのDBアーキテクトや全社DBAのコンサルティング支援を行ってきました。

ん
日本オラクル 
クラウド・テクノロジーコンサルティング事業本部クラウドプラットフォーム部
DBコアテクノロジスト マネージングプリンシパルコンサルタント
武富布朗さん

編集部:日本でOracle DatabaseだとStandard Edition(以下、SE)をお使いのユーザーが多いと聞きます。

関:SEの上位にEnterprise Edition(以下、EE)があり、SEは軽く見られてしまいがちですが、私は「SEを舐めてはいかん」と思うのです。基幹システムなど、多くの重要なシステムがSEで動いています。

 最近、SEのライセンスをOracle Autonomous Database Cloud(以下、Autonomous)に持って行ける仕組みが登場して、すごくいいと思います。そのニュースが飛び込んできたとき、アシストで激震が走りました。

武富:どんなところが衝撃的でしたか?

関: Autonomousでは、何もチューニングをしなくても一定程度の性能が維持でき、自律的な運用ができるほか、SEのライセンス持ち込みでもEEの機能まで使えるところです。SEユーザーには既存の資産を活用できて、とてもいいと思います。武富さんはSEとEEユーザーの違いをどう見ていますか?

武富:SEとEEの選択についてはシステムの重要度やSLAを鑑みて行っていると思います。最初からEEを選ぶシステムもあれば、スモールスタートでSEを選ぶシステムもあります。ただ、SEとEEでは調査できる項目や対応の効率に違いが出てきます。特にSEだと事前に監視の仕組み作りなどを行っておかないと導入後の障害発生時に情報量が足りず「障害の再現待ち」となって苦労することも。スモールスタートしたいのに事前に監視の仕組み作りなどをしっかり行わないと苦労する、というジレンマがあります。

 ところがOracle CloudでAutonomousを使うと、SEのライセンス持ち込みをしても、EEでしか使えなかったレポート機能などが使えるほか、自動的に修復したり、自動的にチューニングされたりするところが大きなメリットになると思います。

関:障害が発生すると、現場はまずサポートに電話して、生ログを送ります。受け取ったサポートは経験と勘で試行錯誤を繰り返しながら問題を絞り込んでいきます。そうした職人技で苦労していたところがAutonomousで自動的にできるのは大きいですね。そういう世界があることを知ってもらいたいです。

 SEユーザーがOracle Cloudに移行するメリットを例えるなら、これまで乗用車しか知らず「スーパーカー、かっこいいな」とあこがれていた人が、Autonomousに移るといきなりスーパーカーの乗り心地を体験できてしまうようなものだと想像しています。EEやOracle Exadata Database Machine(以下、Exadata)を買わなくても、どんなものか試すことができます。これまで想像すらできなかったものが、手が届くところに来ます。

武富:チューニングがまさにそうかもしれませんね。EEだとチューニングはかなり楽になります。SEだと実行計画をつぶさに見て、HINT句を入れていくなど地道な作業になります。こういう力技は限られた人しかできません。こうした職人技が機能で実現できるのはいいと思います。

関:SEだとできることに制限がありますが、EEならもっと行けますからね。感覚としてですが、年々SQLチューニングができるエンジニアは減っている気がします。アプリケーションだけではなくOSやハードウェアの知識が必要で、インスタンスのチューニングもできないといけません。包括的にカバーできて、ドンピシャでSQLチューニングができるのはほんの一握りだと思います。

武富:オラクルでもそのレベルとなると、そう多くいません。

関:あるお客様のトラブル事例だと、SEでしたので、まずはStatspackをいただきました。遅いSQLを特定したら、それが500行もありまして。1行ずつチェックして、結局トラブルを解消するまで10日ほどかかりました。手動だと、どれだけ詳しい人がいてもこれが限界です。

武富:Autonomousなら自動的にチューニングされますので、運用の効率化がかなり進みます。また、Autonomous (*)なら、インデックスを自動で作成することができます。これにより、これまで論理設計を基にして索引設計を行ってきた作業負担が軽減されます。アプリ開発者は何気なくSQLを書くと思いますが、影でデータベースエンジニアが汗をかいてチューニングしていたところが自動で行われるようになります。

脚注 *)Autonomous Database CloudでOracle Database 19cを利用した場合

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Autonomous登場でデータベースエンジニアのキャリアはどう変わるか

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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