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DBエンジニアが本音で語る!SEユーザーが今すぐAutonomous Databaseを使うべき理由

Autonomous登場でデータベースエンジニアのキャリアはどう変わるか

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「Autonoumousの力でアプリ担当とインフラ担当が仲良くなるきっかけになるといい」(関)

関:私はインフラ側と仕事することが多いのですが、まだ日本にはインフラとアプリの仲が悪い現場もありますね。データベースエンジニアが結果を少しでも早く返そうと一生懸命チューニングしているのに、それがアプリ開発者に伝わっていなかったりします。「なんでデータを取り出すのにそんなに時間かかってるの?」みたいな。

 Autonomousの力で瞬時に最適化が行われるようになれば、アプリ開発者とインフラ担当が仲良くなれるきっかけになると思うのです。そんな夢も描いてます。

武富:人材の有効活用や教育にも関係してきますね。これまでの職人技だと、できる人を育成するコストも必要ですし、それ以前に労働人口は減る一方です。アプリ開発者とインフラ担当者が仲良くなり、新たなビジネス考案にリソースを割けるようになるとうれしいです。

 ところでAutonomousで否定的な意見を聞きますか?

関:全否定されたことがありました。ある情報子会社は職人技でシステム管理できるのが強みでした。クラウドのマネジメントサービスは一切使わないというスタンスです。彼らからすると、ブラックボックスのような技術は使いたくないらしいのです。私が「いい感じで最適化してくれる」ととらえているサービスを、「何をしてくれるのか分からない(から信用できない)」ととらえているらしくて。そういう視点もあると念頭において活動しなくてはいけないと感じました。

編集部:前に関さんがデータベースエンジニアのキャリアについて話した時、自動化が進むとエンジニアの教育やキャリアにも変化が出てくると指摘していました。

関:Autonomousは中堅エンジニア(エンジニア経験が10年前後)くらいのことができます。ベテランはAutonomous以上のことができるので生き残れますが、中堅ができることはAutonomousが取って代わると考えられます。しかし「自分の仕事がなくなる」と考えるか、「Autonomousで楽ができる」と考えるかで違ってきます。私はAutonomousで達成した作業も自分の成果にしてしまえばいいと思います。「Autonomousで片付けてやりました」って。

武富:その浮いた時間で何をするかが大事になりますね。

関:時間が浮くとなると、保守するデータベースの数が増えたり、データベースだけではなくインフラも任されるようになりフルスタックエンジニアに進む道も考えられます。しかし、これらはオンプレの話です。時間が浮いたのに結局仕事の量と幅はあまり変わらないかもしれません。クラウドだとインフラはクラウドに任せられます。そうなるとデータベースエンジニアはどうするか。

武富:どうなりますか?
 
関:データの活用です。データベースのチューニングや保守の仕事がなくなると、データの活用を考える道筋へとつながると考えています。ベテランよりも中堅のほうが新たなステージに移動しやすく、素質もあると思います。
 

武富:そうした課題や変化が我々の周辺でも起きています。エンジニアはどこに行くのか、すごく気になります。お客様に目を向けると、主眼はやはりビジネスです。そこにデータ活用は不可欠です。どうデータを可視化して、何ができるようになるのか。こうしたことを支えていけるのは中堅や若手の柔らかい頭かもしれません。

関:Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudはそのスタートラインになれそうですね。

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オラクルがSEユーザー対象にかつてないほどの大盤振る舞い

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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