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DBエンジニアが本音で語る!SEユーザーが今すぐAutonomous Databaseを使うべき理由

オラクルがSEユーザー対象にかつてないほどの大盤振る舞い

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「クラウドへのシフトは進むが、オンプレがなくなることはない」(武富)

関:ところで、Autonomousが浸透してくると技術者試験はどうなるでしょうか。

武富: Autonomous専用の資格(Oracle Autonomous Database Cloud 2019 Specialist)が登場します。また、クラウドへのシフトは進みますが、SLAやいろんな事情でオンプレがなくなることはないと思います。オンプレが残ればオンプレを支える人たちの技術者試験も残るというのが私の所感です。

関:それを聞いて安心するエンジニアはいそうですね。

武富:SEユーザーはAutonomousにどんな期待を抱いているのでしょうか。関さん、何か聞いていますか?

関:お客さんと話をしている範囲では、6割から7割が前向きに受けとめているようです。大きな理由は「不毛な管理業務をしたくない」。何よりも安定や安心を求めています。

 例えば4月上旬だと、現場のエンジニアは5月の連休で障害が起きたらいつ誰が出動できるか確認していたりします。インフラ担当者からすると、何も問題なく動いてくれることが連休を安心して過ごすためにもとても重要で、切実な問題です。だからAutonomousだと「どれくらい安定しているのか?」と質問されることが多いです。性能、可用性、自律型機能など、華々しいものよりも安定性。現場は商用データベースにずっと求められてきたものを今でも追求しているのだと思います。

武富:何も起きないのが何よりも大事ですからね。本当に何も起きないなら、何か違うことをやろうという動機にもなります。

関:Oracle Database Appliance(ODA)でも似たような経験をしました。最適化し、性能もよく、安定していると、違うことに目を向けられます。ただし最初からデータ活用に移れるとは限らず、一定期間、安定していることを実感できるようになってからデータ活用に移るケースもあります。

編集部:Autonomousでコストについて知っておくべきことはありますか?

関:Autonomousにはライセンス込みの料金とライセンス持ち込みの料金、どちらも選べます。もしSE(*1)をお使いなら、ライセンス持ち込みが断然お得です。冒頭で述べたように、持ち込んだのがSEでも、EEやExadataの機能も使えます。私が経験したなかで、かつてないほどの大盤振る舞いです。

武富:SEライセンスをAutonomousに持ち込むと、EEやExadataの機能など1Processorあたり1854万円相当で提供されている機能が利用可能になります(SE(*2)のライセンスは1Processorあたり210万円)。

関:オンプレのSEユーザーからすると、すごいインパクトです。苦労してSEを使いこなしている人たちこそ、大きなメリットが享受できます。EEやExadataの機能を使えば多くの苦労が解消できますから。ライセンス持ち込みができて、資産を生かせるのもいいと思います。

武富:さっき関さんは「乗用車しか知らないのに、スーパーカーを体感できる」と言いましたよね。Autonomousだとスーパーカーが体感できるだけではなく、ドライバー不要にもなります。スーパーカーが勝手に走ってくれるイメージです。

関:あとSEでもEEでも、エンジンは同じです。SEには機能に制限がありますが、エンジンは同じなので動きは同じです。現場もトップも安心できます。

武富:AutonomousではWebブラウザからCPUやストレージの使用状況をはじめ、データベースの稼働状況についてもグラフで確認できますし、負荷の高いSQLの情報も実行計画まで確認することができます。SEでは仕組みを用意する必要があったことがAutonomousではあらかじめ用意されており、追加ライセンスなしで使えて運用や保守が楽になると思います。

関:アシストのサポートセンターには、Oracle Databaseの相談が年間1万件ほど寄せられます。SEユーザーのほうが緊急度が高い相談が多いようです。理由は基幹システムやユーザーを抱えているため緊急性が高いのと、使いこんで複雑化してしまい問題が切り分けられないなどが考えられます。長期間の運用で分かる人がいなくなり、問題が起きると自社では対処できないこともあるようです。

武富:そうであれば、Autonomousの自律型保守機能は歓迎されそうですね。データベースエンジニアだとトラブル対応のための待機や休日出勤など、「できればやりたくない」仕事もありますが、そうした不条理を減らすことができるといいと思います。

関:単純作業の繰り返しや時間ばかりかかるなど、キャリアアップにつながらない作業はブラックな印象を与える可能性があり、離職にもつながりかねません。クラウドの機能活用は優秀な人材を引き留めることにもつながると思います。

武富:企業システムだと変更が怖いから塩漬けが望まれたりしますが、ITの世界で「変えない」ことはリスクにもつながります。Autonomousでは自動でパッチ適用も行うため、適用作業のコストなくリスク低減ができます。オンプレでSEを使っているならAutonomousはライセンス費用を抑えられ、これまで使えなかった機能も使えるようになり、これからの変化にも対応できます。SEユーザーこそ、Autonomousに着目してほしいです。

脚注 *1)Oracle Database Standard Edition One、Oracle Database Standard Edition、Oracle Database Standard Edition 2がライセンス持ち込みの対象

脚注 *2)Oracle Database Standard Edition 2のライセンス価格

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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