節約志向を捉えたオンラインコミュニティ
ネットを通じて3D画面越しにチャットやインスタントメッセージができるオンラインコミュニティのIMVU。利用者は200万種類以上のアイテムを使って好みのアバターを作り、仮想空間で世界中の人たちと交流を図ることができる。
バーチャルワールドとえばセカンドライフを思い浮かべる人も多いと思うが、IMVUはあくまでも3Dとアバターを使ったチャットが中心。セカンドライフと比べて操作は比較的簡単で、友達を見つけたり、交流を図ったりといったコミュニケーションが中心になる。
同社は昨年のSilicon Valley Technology Fast 50 programに選ばれ、サービスはまだベータ版にも関わらず2004年の設立以来3000万人の登録ユーザーを集めた。利用は無料だが、バーチャルプロダクトを購入するために通貨を購入する必要がある。こうした収入基盤を通じて、月間売上げは100万ドルを越えた。
2008年四半期の売上げはすべて上向きで、今年に入ってからも順調に成長を続けているという。その1つの理由として考えられるのが、景気が悪くなって人々が家にこもっているからではないかということ。休日にショッピングモールへ出かけて買い物をしていた人たちにその余裕もなくなり、バーチャルショッピングモールで実際の洋服の何分の一かの値段で済むアバター用衣装を買い、楽しんでいるとの分析だ。