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Box Works 2019が開幕、コンテンツ・コラボレーションを実現するBox Shieldの姿が明らかに


 2019年10月3日、クラウドコンテンツ管理ベンダーのBoxが年次カンファレンスイベント「Box Works 2019」を米国サンフランシスコで開幕した。Boxの顧客は世界中で9万5000社を超えており、Fortune 500の69%もの企業が既にBoxを利用している。初日のBox Worksの基調講演では、摩擦、ストレスのないセキュリティとコンプライアンス(Frictionless Security and Compliance)、シームレスな社内外のコラボレーションの実現、そして数多く使われているクラウド上のアプリケーションとの統合という3つのテーマについて話があった。

働き方をシンプルに、ビジネスのスピードを向上、企業のデジタル変革を支援するBox

Box 最高経営責任者 共同設立者兼会長 アーロン・レヴィ氏

Box 最高経営責任者 共同設立者兼会長 アーロン・レヴィ氏

 働き方をシンプルにして、ビジネスのスピードを向上させたい。この要望はどのような業種の企業、さらには政府機関やNPOなどでも変わるものでない。そう言うのは、Boxの最高経営責任者で共同設立者兼会長のアーロン・レヴィ氏だ。Boxではデジタル変革に取り組んでいる企業のために、働き方をシンプルにしビジネスのスピード上げるためのサービスを提供する。

 レヴィ氏はデジタル変革に取り組む企業には、3つのトレンドがあると言う。1つ目はビジネスのプロセスが社内だけでなく社外にも広がっていること。企業内の組織間の壁を取り除くのはもちろん、社外の人ともコラボレーションしながらスムースにビジネスを進められなければならない。そして社内外の関係者とともにエコシステムを構築し、それに関係する人たち全てのユーザーエクスペリエンスを向上する必要がある。

 2つ目のトレンドは、直感的に使えるクラウドのツールが必要なこと。「現状はビジネスに必要なツールを、1社から全て調達する状況にはない。たくさんのツールを適宜組み合わせて使う。既に100を越えるSaaSを利用している企業もあり、従業員にアプリケーションのベストな組み合わせを提供すると同時に、自ら最適なものを選べる選択肢も提供できるようにする。」とレヴィ氏

 3つ目のトレンドが、社内外の人たちと一緒にビジネスを行う状況下でのセキュリティを確保することだ。複数のアプリケーションを使い、さらにデータは社内外を跨がり行き来する。そのため、従来のように企業の内と外の境界を守れば安心とはならない。「企業を跨がった状況でセキュリティを担保できなければなりません。その上で誰もが必要な情報に自由にアクセスできる必要もあります」とレヴィ氏は指摘する。

 これらのトレンドに対応するために、デジタル変革に取り組む企業はコラボレーションの実現方法、セキュリティ確保の仕方を刷新させる必要がある。そのためにBoxでは、クラウド・コンテンツマネージメントの領域で他社とは異なるエクスペリエンスを提供する。コンテンツを1箇所のBoxプラットフォームで管理できるようにし、他の業務システムなどとプロセス連携できるようにしているのだ。

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Box Shieldで組織間を越えたコラボレーションをセキュアに実現

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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