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「PostgreSQL」 使いこなしの極意(AD)

PostgreSQLがデジタル変革のデータ活用プラットフォームに最適な理由

 デジタル変革の本質は、データを活用して新たな価値をビジネスにもたらすこと。企業ではこれまでもデータの活用には投資してきたが、昨今のデジタル変革は何が異なるのか。違いはIoTのセンサーデータやSNSのデータなど、活用したい新しいデータが極めて大規模なことと活用のスピード感だ。新しい膨大なデータを上手く扱い、ビジネスに価値を生み出す。富士通ではそのきっかけとなるデータベースには、オープンソース・ベースのPostgreSQLが最適だと考えている。PostgreSQLがなぜデジタル変革に有効なのか、PostgreSQLをデジタル変革の中核エンジンとして使いこなすために富士通はどのようなサポートができるのか、同社の佐野哲也氏に話を聞いた。

デジタル変革を始めるデータベースは、NoSQLよりもRDBのほうが有効

富士通株式会社 ミドルウェア事業本部 データマネージメント・ミドルウェア事業部 プロダクト技術部 アシスタントマネージャー 佐野哲也氏(写真左)DB Online チーフキュレーター 谷川 耕一氏(写真右)
富士通 ソフトウェア事業本部 データマネジメント事業部
プロジェクト推進部 プロダクトプランナー 佐野 哲也氏(写真左)
DB Online チーフキュレーター 谷川 耕一氏(写真右)

 2025年の崖を超えるのに、レガシーなシステムが足かせだとの話がある。確かに旧いシステムがそのまま残れば阻害要因となりかねない。しかし「今あるレガシーなシステムには、貴重なデータがたくさんあります」と佐野氏は言う。

 レガシーなシステムにあるのは、ビジネスの結果データだ。結果だけ見ていたのでは、ビジネスの判断は遅くなる。判断が遅ければ生産したもののロスも発生するだろう。対して新しいデータは、たとえばものづくり現場であれば製造ラインのセンサーなどから得られるプロセスのデータだ。それらを上手く使えば、リアルタイムな判断も可能となり、自然災害など突発的な外的要因にも瞬時に反応して損害や無駄を最小化できるだろう。

 しかしながら、使ったことのない新しいデータだけを用い全く新しいことをやろうとすると、往々にして上手くいかない。「多くの企業では、これまで取り組んできたことの上に新しいデータを加え、現場で培ってきた知見を積み重ねビジネス改革するほうがやりやすいでしょう」と佐野氏。この時重要なのが、既存のITの仕組みと新しいデジタル変革の仕組みを分けるのではなくミックスすること。つまり、レガシーなシステムにあるデータと新しいデータを融合できるかが鍵となる。

 ところで数年前、新しいデータは膨大な非構造化データであり、既存のリレーショナル・データベース(RDB)では上手く扱えないと考えられた。そのためNoSQLのデータベースが注目を集め、Hadoopなどを活用してデータ活用基盤の構築を試みた。しかし現実は、多くの企業がこれら新しい技術を使いこなせず、新たなデータ活用に至らなかった。最近になり、新しいデータの活用には必ずしもNoSQLやHadoopである必要はないことが分かってきた。当初はRDBに入れられない非構造化データと思われていたものも、ある程度の正規化さえできればRDBに入れられると分かってきたのだ。

 一方RDB自体もメモリ活用技術などが進化し、苦手だった膨大なデータの処理をこなせるようになってきた。そうなるといよいよ、最初からRDBに入れ融合して扱えるほうがはるかに効率的だ。

 また新しい取り組みのために新しい技術を導入し、それを扱える新しい技術者を揃えようとしても、どのような結果が出るかが分からなければ経営層は大きな投資判断はできない。これに対しても「RDBがどんどん良くなっており、それを扱える技術者なら現場にいる。そうであるならば、RDBで現場の知見を活用してデジタル変革に取り組んだほうが良いのです」と佐野氏は言う。つまり、デジタル変革の新しいデータ活用を始めるのに今ならRDBが活用でき、RDBのほうが大きな投資もなくスムーズにプロジェクトを開始できるのだ。

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エッジもクラウドも同じRDBを使えば、すぐにデータを融合し活用できる

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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