SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DX最前線

日揮グループがめざすDX(後編):2030年の実現を見据える建設現場の工場化

日揮ホールディングス 常務執行役員 CDO 花田琢也氏インタビュー(後編)


 「ITグランドプラン2030」で2030年までのロードマップを描いた日揮グループ。2030年に向けてコアビジネスのEPC(Engineering, Procurement, Construction)事業のやり方を抜本的に改革しようとしている。ロードマップには後工程を前倒しにする生産管理の考え方が織り込まれている。その詳細についてCDOの花田氏らに訊いた。

本当はもっと多いITグランドプラン2030のマイルストーン

日揮ホールディングス株式会社 常務執行役員 CDO デジタル管掌/人財・組織開発管掌 花田琢也氏<br />  日揮グローバル株式会社 エネルギーソリューションズ EPC DX部 DX技術探究チーム チームリーダー 津多秀和氏<br />  日揮グローバル株式会社 エネルギーソリューションズ EPC DX部 DX技術探究チーム DFAMユニット ユニットリーダー 程原忠氏<br />  日揮グローバル株式会社 エネルギーソリューションズ エネルギートランジション本部 ITマネジメント部 技術統括マネージャー 田中達也氏
(左より)日揮ホールディングス株式会社 常務執行役員 CDO デジタル管掌/人財・組織開発管掌 花田琢也氏
日揮グローバル株式会社 エネルギーソリューションズ EPC DX部 DX技術探究チーム DFAMユニット ユニットリーダー 程原忠氏
日揮グローバル株式会社 エネルギーソリューションズ EPC DX部 DX技術探究チーム チームリーダー 津多秀和氏
日揮グローバル株式会社 エネルギーソリューションズ エネルギートランジション本部 ITマネジメント部 技術統括マネージャー 田中達也氏

前編から続く)

――「ITグランドプラン2030」のロードマップの説明で、モード1とモード2という言葉が出てきました。各テーマの進捗状況を確認する上でもう少し理解したいです。

花田:バイモーダルでロードマップを整理すると図1のようになります。モード1とモード2には温度差がある。2021年4月からの新体制で自律分散型のティール組織を意識したのは、スピード感の違いをなんとかしたいと考えたからでした。DXの成功の鍵は、組織の一体感とスピードの掛け合わせだと思います。一部の部門だけスピーディーでも意味がない。かといって、みんなが一体になってもスピードが伴わなければ意味がない。一定期間集中して、ヒト、モノ、カネに力を注がないといけないと思っています。

図1:ITグランドプラン2030におけるモード1とモード2の分布 出典:日揮ホールディングス[クリックして拡大]

――ロードマップを見ると、比較的早くから始めるテーマがあるようです。2022年からの開始に向けてどんな取り組みを進めているのでしょうか

花田:EPC事業の現場は、国内はともかく海外では地政学リスクがプロジェクトの成否に影響するところが大きい。できるだけ見える化を進めておかないと、プロジェクト途中の着地予想で「こんなにお金がかかるのか」「こんなに工期がかかるのか」になりかねない。見える化の狙いは、データでプロジェクトのリスクを低減することにあります。リスクが見えれば、逆に我々のセールスポイントに置き換えることができる。見やすく描くと図1のようになりますが、キーワードとして記しているものは代表的なマイルストーンで、本当はもっと細かいマイルストーンを設定しています。例えば、記しているのはのぞみの停車駅だけで、こだまの停車駅は省略しているようなものです。また、開始時期も2022年から開始するのではなく、すでにパイロットプロジェクトが立ち上がり、着手しているものばかりです。

次のページ
モジュール工法と3Dプリンターの活用

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
DX最前線連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/14680 2023/11/12 00:14

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング