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多くの企業がPPAPをやめられない理由と「脱PPAP」実現の方法をHENNGEに訊いた

edited by DB Online   2021/09/08 08:00

IDaaSだけでリモートワーク環境の安全性が担保されるわけではない

 もう1つHENNGEで新たに提供するのが、標的型攻撃対策機能の「HENNGE Cloud Protection」だ。これはMicrosoft 365で利用されるメールの内容や添付ファイルなどをクラウド上のサンドボックスで検査し、レピュテーションチェックとふるまい検知で脅威から守るものだ。さらに、使われているOutlookの設定にセキュリティの穴がないかなどもチェックできる。

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 これによって、Microsoft 365のIDやパスワードの漏えいがチェックでき、漏えいを発見した場合は管理者に危険な状況であることを知らせることができる。Microsoft 365のExchange Onlineにも、ウイルスチェックなど安全性を高める機能はあるが、利用には追加で「E5 Security」の契約などが必要だ。「HENNGE Cloud Protectionでは、必要な機能だけを安価に導入したい要求に応えています」と斉藤氏は言う。

 HENNGEはIDaaSの「HENNGE One」を提供し、企業のゼロトラストネットワーク実現のサポートにも力を入れている。引き合いも増えているが、ゼロトラストネットワークは何か1つツールを導入したからすぐに実現できるものではない。多くの企業がゼロトラストネットワークの実現に向け動き出しているが、SaaSを積極的に使いHENNGE OneのようなIDaaSを用いシングルサインオンを実現し、どこからでもアクセスできる環境を実現しても、それだけでリモートワーク環境の安全性は担保できない。アンチウイルスソフトやEDRも必要だし、他にもさまざまなセキュリティ対策を組み合わせる必要がある。その際には、日常的に利用するメールの安全性を担保する仕組みも極めて重要なのだ。

 現状、海外のベンダーも日本市場に進出し、シングルサインオンやゼロトラストネットワークの認知向上に貢献している。このことはHENNGEとしても歓迎だと斉藤氏は言う。その上で日本ではPPAPのような独自の文化もあり、日本で長く顧客と一緒にビジネスをしてきたHENNGEだからこそできるメールセキュリティがある。それらを、日本企業の将来的なゼロトラストネットワーク実現の中で有効活用できるようにする。そのためのオールインワンの取り組みをしていることが、HENNGEが海外ベンダーとは異なるアプローチとなっていると斉藤氏は言う。



著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

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連載:週刊DBオンライン 谷川耕一

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