CTCの検証施設「TSC」でIWOを実際に触ることも
本イベントでは、吉原氏によるIWOのデモも披露された。IWOの画面では、アプリケーションを構成する個々のリソースが円型のアイコンで示され、その中に記された数字でリソース数が、そして数字を囲う4色の円グラフで正常・通知・推奨・危険それぞれのステータスを一目で把握できるようになっている。
それぞれのアイコンをクリックすれば、詳細な内訳情報が表示される。たとえば、仮想マシンのアイコンをクリックすれば、そのアプリケーションに含まれているすべての仮想マシンの稼働状況やリソース使用状況が細かく表示されるとともに、IWOが目指す理想状態と乖離がある場合は是正のための具体的なアクションが提示される。仮想マシンのインスタンスがオーバースペックだと判断された場合には、「現在の○○プランから△△プランへの変更をお勧めします」と具体的なアクションが提示される。
さらには、これらのアクションを実行した際に掛かる追加費用と削減費用の双方を金額ベースで確認できるようにもなっている。当然、各費用を相殺すると最終結果としてコスト削減効果が得られる。これらの機能を活用することによって、アプリケーションの性能を維持しつつ、効果的にクラウドコストを節約してビジネス価値を高めることが可能という。
なお、CTCが運営する検証施設「TSC(テクニカルソリューションセンター)」では、IWOのこうした機能を実際に触って検証することができる。TSCは、2005年3月に開設してから年間約1,000件の検証作業を行っており、さらに2020年にTSC内に開設した「DX_LAB」ではAIやマルチコンテナといった先進技術を使った検証環境も提供している。
IWOをはじめとするシスコシステムズのクラウドサービス「Cisco Intersight」シリーズについても、様々なベンダーのハードウェア製品を使ったオンプレミス環境と、AWSやAzure、GCPなどのパブリッククラウド環境を組み合わせたハイブリッドクラウド環境での検証が可能になっている。その利用価値について、CTC エントラステッドクラウド技術事業部 TSC部 谷本友和氏は次のように述べる。
「マルチベンダーの製品を自由に組み合わせて検証できる稀有な環境であると同時に、ネットワーク環境についても専用線からインターネット接続まで幅広くご利用いただけます。今回IWOに興味を持たれて『一度実際に触ってみたい』と感じられた方は、ぜひ気軽にお問い合わせいただければと思います」