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0から分かるWindowsAzure入門講座

Windows Azureだとアプリケーションの実行速度は上がるのか?

第6回

今回は、クラウド環境に移行した場合のアプリケーションへの影響について質問にお答えします。

クラウドでアプリの実行スピードが速くなる訳ではない

 性能面での質問も少なくありません。クラウドに関心を持つ人々の中には「アプリケーションの実行速度が向上する」と思われている方もいるようですが、残念ながらすべてのアプリが速くなるわけではありません。

 クラウドの世界はスケールアップではなく、スケールアウトの世界です。つまりは、CPUを高速化するのではなく、膨大な数のマシンをならべて分散処理をする環境を提供することでコンピューティングパワーを増強していきます。

クラウドに応じたアーキテクチャでなければその力を活かせない
クラウドに応じたアーキテクチャでなければその力を活かせない

 従って、複数の分散ノードで処理できるように作られたアプリであれば、用意する処理ノードの分だけ速くすることができますが、1つのスレッドで独占的、連続的に処理を行うようなアプリケーションを高速化することはできません。

 ごく簡単な例で言えば、アクセスが集中するECサイトやキャンペーンサイトで、Webや携帯端末から寄せられる大量のリクエストをさばくために、膨大なWebサーバーを一時的に用意して対応できるようなアプリであれば、各処理のターンアラウンドタイムは変わらないまでも、待ち時間をなくすことでユーザーの体感速度を向上することができます。

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クラウドならではのデータアクセス設計が必要

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この記事の著者

砂金 信一郎(イサゴ シンイチロウ)

マイクロソフトでクラウドコンピューティングやWebサービスを中心とした啓蒙活動を行うエバンジェリスト。過去のキャリアを活かし、ソフトウェア技術者とマーケター、さらに戦略コンサルタントの顔を使い分けながら啓蒙活動を展開。日本オラクルにおいて、ERPから情報系ポータル、新規事業立ち上げまで幅広く経験。その後、ドイツ系戦略コンサルティングファームであるローランド・ベルガーにて、自動車メーカーを中心に、各種戦...

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