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台湾発AI企業Appier、日本上場後の成長戦略をチハン・ユーCEOに聞く

Appier チハン・ユー氏/橘 浩二氏 インタビュー


 台湾発のAI企業で日本の上場企業 Appier Groupの上場後の業績が順調だ。直近の第1四半期は上場後初の黒字化を達成し、売上総利益は前年同期比60%増、売上総利益率は50%増と伸びている。その好調の背景と、そもそもの日本市場への進出の理由や成長戦略について、同社CEOであり世界的なAIのサイエンティストであるチハン・ユー氏、日本のヘッドである橘 浩二氏にインタビューをおこなった。

Appier

Appier 最高経営責任者(CEO)兼共同創業者 チハン・ユー
Appier 財務担当シニアバイスプレジデント兼 ヘッドオブジャパン 橘 浩二

上場後初の黒字化と日本市場の売上拡大の理由

──上場後、業績が順調のようです。

:おかげさまで堅調な成長を続けています。キーポイントは3つあります。売上収益は42億円で、前年同期比増収率は直近3年間で最高の53%、売上総利益は前年同期比60%増と大幅に成長。売上総利益率は50%に改善しました。

 米国市場における売上収益は前四半期比180%を超える増加で、売上収益は全体の9%に到達しています。アジア発のソフトウェア企業として、米国市場でここまで伸びている企業は、あまりないのではないかと思います。

 2つめは、2022年第1四半期は上場以来初めて営業利益黒字化を達成したことです。300万円というわずかな金額とはいえ、収益性の改善が大きく進んだことは重要だと思います。

 3つめは、事業指標の改善が継続し、過去最高の水準になったことです。お客様の維持と継続的な収益を見るための指標であるLTM NRR(売り上げ維持率)は過去最高の126.5%まで拡大し、顧客企業数は 281社純増(前年同期比32%増加)の1,158社。オーガニックでの過去最高の前年同期比の増加数です。さらに、月次顧客解約率は0.67%と過去最低レベルまで改善しています。

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──新興企業ではコロナ禍によるリモートワークなどでコストが低下し、増益につながるという傾向がここ数年ありましたが、Appierの増益はそれとは違う要因でしょうか?

:AIのトレンドが背景にあると思います。特に先進国のプライバシー重視の流れで、クッキー利用制限などもあり、その制約を克服するためのAI利用に関する引き合いが実際に増えています。

 もうひとつは、弊社の主要サービスのAIの精度が上がったことです。収益率が48%から50%に改善したのは、AIのアルゴリズムの進化が理由です。コストセーブによる黒字化ではなく、事業拡大の投資を行って売上を伸ばした上での黒字化です。人員体制も大幅に強化しています。

 今後の売上成長率も平均30%強は維持できると考えています。2025年度には売上総利益率は55%から60%、営業利益は15%から20%を目標に据えています。

中国市場の減速リスクの影響はなし

──世界的に見た場合、市場での伸びはどのような傾向ですか?

:日本と韓国を含む北東アジア地域の収益は全体の63%、台湾、香港、中国といったグレーターチャイナ地域が23%です。米国は全体の9%ですが、参入したのは2020年の終わりなので、1年で急速に成長しています。特に、eコマースやゲームでの引き合いが強いことが特色です。

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──中国市場全体としては、ここ数年成長が鈍化していますが、その影響は?

 Appierでは、中国インターネット企業の海外展開の支援をおこなっていますが、そこが非常に伸びていて停滞はありません。なぜかというと、去年の夏頃から中国政府が国内インターネットの規制強化を行ったことで、中国企業の海外進出が加速し、弊社の追い風になっているからです。

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アルゴリズムの進化が収益を生む理由

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

翔泳社 メディア事業部。同志社大学卒業後、人材採用PR会社に就職後1994年から翔泳社に参加。以後、翔泳社の各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在は、嘱託社員の立場でEnterpriseZineをメインに取材・編集・書籍などのコンテンツ制作に携わる。 趣味:アコギ、映画...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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