Oracle CloudWorld 2022開幕、OracleとNVIDIAの両CEOが「AI×クラウド」の次世代ビジョン語る
Oracle CloudWorld 2022レポート #1
2022年10月17日、Oracleの年次カンファレンスイベントが米国ラスベガスで開催された。コロナ禍前の2019年までは、「Oracle OpenWorld」という名称でサンフランシスコにて開催されていたが、3年振りのリアルイベントは名称も「Oracle CloudWorld」に改められ、クラウドビジネスへの注力、中でもマルチクラウドへの対応で他ベンダーとの違いを強調するメッセージが発信された。
NVIDIAはAIサービスのプラットフォームにOCIを選択

10月18日午前中に行われたオープニング基調講演には、Oracle CEOのサフラ・キャッツ氏が登場し、新たなパートナーシップと事例を取り上げた。講演の冒頭キャッツ氏は、コロナ禍を経てさまざまなことを学んだと言う。日々の人々の生活もワークスタイルも変化し、顧客、サプライヤ、パートナー、従業員とのデジタルなつながりが改めて重要になったとも言う。
デジタルのつながりを実現するため、Oracleでは安全でコスト効果の高いプラットフォームを構築し、その上で動くさまざまなアプリケーションも開発していた。そのためコロナ禍でも、かなり忙しかったようだ。Oracleでは、新たな製品やサービスの開発は、顧客の話を聞きそのフィードバックをもとに行われている。「Oracleでは、顧客の成功にフォーカスしています」と、顧客指向で進めることを強調する。
顧客の成功のために、頻繁に活用されるようになったのがAI技術だ。AIの活用をより加速するために、Oracleはこれまでの協業関係を拡張し、NVIDIAと複数年のパートナー契約を新たに結んだ。GPUベースのIaaSを提供するだけでなく、この関係性の強化でGPUからシステム、ソフトウェアに至る、NVIDIAアクセラレーテッド・コンピューティング・スタックの全てを、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上で利用できるようにする。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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