オラクルと英大手金融サービス機関である「HSBC」は10月18日(米国時間)、同行のデジタル・トランスフォーメーションを加速させるための戦略的協業を発表した。
複数年契約のもと、HSBCは一部のデータベース・システムを「Oracle Exadata Cloud@Customer」にアップグレード、移行するという。このクラウド・プラットフォームは、HSBCのデータセンターでマネージド・インフラストラクチャ・サービスとして提供される。この導入により、同行のミッションクリティカル・システムおよびサービスのサポートと拡張が可能になるという。
Oracle Exadata Cloud@Customerは、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」のサービスで、セキュアで高可用性のクラウド・プラットフォームを提供する。これによりHSBCは、データ・ガバナンスのコントロールを維持しながら、重要なシステムのサポートに「Oracle Database」を継続して使用し、データの局所性とセキュリティに関する規制を満たすことが可能になるという。
また、オラクルのプラットフォームにより、HSBCはレガシー・アプリケーションの管理のためにクラウドによる自動化を取り入れ、顧客や地域市場の需要に応じてサービスを容易に拡張できるようになるとしている。
なお、今回の協業は、HSBCが複数年にわたり取り組んでいる、新商品やサービスの開発、提供、拡張を迅速化し、商品の安全性と可用性を高め、従業員全体のデジタル能力とスキルを向上させるための、テクノロジー・インフラストラクチャ変革に貢献するものだという。
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