SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press

Oracle Database 23cのテーマは"App Simple"、開発者にとってやさしいデータベースを目指す

Oracle CloudWorld 2022レポート #3

 2022年10月に米国ラスベガスで開催されたOracle CloudWorld 2022では、主力データベース製品の最新版「Oracle Database 23c(プレビュー版)」の姿も明らかにされた。新たな23cの製品コンセプトは「あらゆる開発者にとって、簡単に利用できるようにすること」だ。

シンプル化で開発者に使いやすいデータベース

米Oracle ミッションクリティカル・データベース・テクノロジー担当EVP ホアン・ロアイザ氏

 開発者が使いやすいデータベースのためには、2つのアプローチがある。1つが「全てのデータタイプ、あらゆるワークロードを1つのデータベースで対応するコンバージド・データベースです」と、米Oracle ミッションクリティカル・データベース・テクノロジー担当EVPのホアン・ロアイザ氏は言う。もう1つのアプローチは自己管理、自己修復する自律型のAutonomous Databaseで、シンプルな運用管理を実現することだ。

 「23cのテーマは、"App Simple"です。アプリケーションの開発も、構築したアプリケーションを動かすのもシンプルにしました」とロアイザ氏。23cには、300を超える新機能や機能拡張があり、中でもJSON対応の強化、グラフデータベース機能、マイクロサービス対応、開発のシンプル性という4つの領域の強化に注力している。

 過去8年に亘り、Oracle DatabaseではJSON対応が進められてきた。23cではそれをさらに進め、ドキュメントとリレーショナルなデータベース機能の二重性を実現した。通常、アプリケーション構築の際のデータ表現はリレーショナル形式ではなく、JSONのようなドキュメント形式でデータを扱うことが多い。「この差分を埋める機能が、JSON Relational Dualityになります」とロアイザ氏。

 JSON Relational Dualityでは、データの格納形式はリレーショナルなのでSQLで扱える。同じデータに対しドキュメント形式で透過的にもアクセスできる。つまり「ドキュメントとリレーショナルのいいとこ取りです」とロアイザ氏。開発者はドキュメントかリレーショナルかをあらかじめ選ぶ必要がなく、この機能を利用しても性能に影響するオーバーヘッドもないと説明する。

 ドキュメントデータベース関連ではもう1つ「Oracle Database API for MongoDB」も追加される。オープンソースソフトウェアのドキュメント指向データベースであるMongoDBとの互換性を提供するAPIで、これを使えばMongoDBのツール、ドライバ、フレームワークを使用しOracle Database上でMongoDBのアプリケーションを構築、実行できる。また既存のMongoDBを用いたアプリケーションを、変更せずにOracle Databaseに移行可能となる。

次のページ
23cの新機能:グラフ形式、マイクロサービス対応

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/16934 2022/11/11 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング