SOAはBPMを実現する有用な方法
IBMは、SOAへの取り組みをかなり早い段階から行ってきた。ガートナーによってSOAの概念が提唱されたころから、SOAのソリューションを展開している。日本IBMにおいても、2006年にはSOA の専門部隊を立ち上げ、SOA を実現する各種ツールの提供やコンサルティングサービスなどにも積極的に取り組んでいる。
IBMがSOAのソリューション展開を始めた当初は、SOAのサービス粒度はどうすればいいのか、あるいはサービスをどのように切り出せばいいか、どうやってサービスを連携させて再利用すればいいのかなど、技術寄りの話題も多かった。
ところがここ最近は、ビジネスとITをつなぐことこそがSOA の本質だという認識が広がりつつある。このような最近のSOAに対する市場認識の変化は、IBMが当初からずっと主張してきたことでもある。IBMとしては、従来掲げてきたSOAの本質的なメリットの部分と、世の中のSOAに対する認識の足並みが今になってようやく揃ってきたと感じているところだ(図1、図2)。