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「小さく始めて大きく育てる」IBM のSOA 導入を成功させるアプローチ(前編)


SOAを行う目的はそれ自体を導入することではなく、ビジネスに俊敏性を与えるITシステム環境を中長期的な視点で構築することだ。そのためには、小さく始めて大きく育てていくアプローチが有効となる。

SOAはBPMを実現する有用な方法

 IBMは、SOAへの取り組みをかなり早い段階から行ってきた。ガートナーによってSOAの概念が提唱されたころから、SOAのソリューションを展開している。日本IBMにおいても、2006年にはSOA の専門部隊を立ち上げ、SOA を実現する各種ツールの提供やコンサルティングサービスなどにも積極的に取り組んでいる。

 IBMがSOAのソリューション展開を始めた当初は、SOAのサービス粒度はどうすればいいのか、あるいはサービスをどのように切り出せばいいか、どうやってサービスを連携させて再利用すればいいのかなど、技術寄りの話題も多かった。

 ところがここ最近は、ビジネスとITをつなぐことこそがSOA の本質だという認識が広がりつつある。このような最近のSOAに対する市場認識の変化は、IBMが当初からずっと主張してきたことでもある。IBMとしては、従来掲げてきたSOAの本質的なメリットの部分と、世の中のSOAに対する認識の足並みが今になってようやく揃ってきたと感じているところだ(図1、図2)。

図1: IBMが提唱する SOA のコンセプト
図2: IBMのSOA は、どのステージにおいても明確な価値がある

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SOAではなくBPM

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この記事の著者

瀧本 香織(タキモト カオリ)

日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバル・ビジネス・サービス事業
アプリケーション開発事業 エンタープライズ・アーキテクチャー&テクノロジー スマーター・ビジネス&クラウド
シニア マネージング コンサルタント

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/1792 2009/09/08 13:08

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