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新入社員が育つ!~現場のための教育実践マニュアル

OJTの担当者を引き受けて専門スキルとマネジメントノウハウを身につけよう

最終回

連載の締めくくりとなる今回は、OJTの醍醐味についてお話しします。確かに、OJTは負担の大きいものではありますが、得られるものが大きいのも事実です。

後輩の成功を共有する喜び

 正直に言って、OJT担当者は大変なことがいっぱいだし、慣れるまでは忙しく感じると思います。業務だけでも十分すぎるほど忙しいのに、「それ以上にがんばれ」と言われてはモチベーションが保てませんよね。最終回は、実際の担当者から寄せられた経験談をご紹介しながら、OJTの楽しさをお伝えしたいと思います。

Aさんの体験談

 数年前、Aさんは新入社員BさんのOJT担当者に任命されました。ところが、その頃のチームは火の車の状態。やむなく、マネージャは、Bさんもメンバーの頭数に加えることにしました。当然のことながら、Bさんは自分の作業をほとんどこなすことができません。結局、Aさんは自分の作業を終えた後、毎晩深夜までBさんを手伝ったそうです。

 それから数年。Bさんはいまやリーダーを務めるまでに成長しました。「あのBさんがねぇ。マスターデータを消した時は、本気で殴ろうかと思ったけどな」と言いつつも、「そのうちおれが彼の下で働くことになっちゃったりして。自分も頑張らなきゃマズいね」と、Bさんの思い出話を語る表情はとても嬉しそうでした。

OJT担当者ならではの喜びもある
OJT担当者ならではの喜びもある

行動の結果が後輩の成長となって表れる

 後輩の成長を見るのが楽しい。彼らの成功が自分のことのように嬉しい。OJTを担当した方とお話ししていると、多くの方がそのようにおっしゃいます。また、自分が担当した後輩が彼の後輩に対して、自分と同じように教えている姿を見て、「もともとは自分が教えたんだぞ!」と誇らしい気持ちになるという話も聴きます。

 一方で、「ずいぶん時間をかけて育てたのに、後輩は全然仕事ができない。自分の教え方が悪かったのだろうか?」といった声も聴くことがあります。つまり、OJTの結果は皆さん自身に対して返ってくるものなのですね。せっかく、OJTを担当するのであれば、頼れる後輩を育てたいものですね。

良くも悪くもOJTの結果は自分に返ってくるもの
良くも悪くもOJTの結果は自分に返ってくるもの

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プラスの連鎖がパフォーマンスを上げる

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この記事の著者

森 美緒(モリ ミオ)

グローバル ナレッジ ネットワーク株式会社 ビジネススキルグループ 人材教育コンサルタント。ヒューマンスキル研修講師を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/1816 2009/10/06 07:00

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