SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

予期せぬ事態に備えよ! クラウドで実現するIT-BCP対策 powered by EnterpriseZine

2024年7月10日(水)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Security Online Press

「CISOは役員が務めるべき」AWSからマネーフォワードCISOに転身した松久氏が訴える真意とは

グローバル化を進める同社におけるセキュリティ面の課題

 2023年6月、マネーフォワードのCISOに就任した松久正幸氏は、「企業のセキュリティ戦略は、セキュリティ単独で考えるものではなく、製品や事業戦略とセットで実施していくもの」と話す。CISO就任の3ヵ月前にマネーフォワードに転職した松久氏は、同社の企業戦略に賛同したからこそCISOとして働く決意をしたと話している。

AWSの技術責任者がCISOに転身したワケ

 松久氏がマネーフォワードに入社したのは2023年3月1日のことだ。

 「2月末まではAWS(アマゾン ウェブ サービス ジャパン)に勤務していました。金融業の技術責任者として、銀行など金融機関にクラウド利用を働きかけていました。AWSで仕事を始めた頃は、パブリッククラウドを採用する日本の金融機関はゼロだった頃です。クラウドの信用度をアピールしていきました」(松久氏)

 その成果が実り、2017年に大手金融機関がAWSを採用。現在では金融機関がパブリッククラウドを利用することは決して珍しいことではないという。

 「AWSには7年弱在籍しました。そろそろ次のステージに行くことを考え始めたとき、これまでとは違う環境で働きたいと考えるようになりました。たとえばAWSの競合となるパブリッククラウドを提供する会社に転職すれば、それまでにやって来たことと同じ仕事をすることになるでしょう。AWSの前はシステムインテグレーションを行う企業で勤務していたので、AWS時代を含めずっと、『お客様のシステムを作る仕事』をしてきたことになります。自分たちのプロダクトを作る、事業会社側に回りたいと考えるようになりました」(松久氏)

 プロダクトを作れることに興味を持ち、事業拡大にともない新たな人材を探していたマネーフォワードの求人面接を受けることになった。実は松久氏は家計簿・資産管理を行う「マネーフォワード ME」を利用してきたユーザーでもあり、同社には親しみを感じていたと話す。

画像を説明するテキストなくても可
マネーフォワード グループ執行役員 CISO 松久正幸氏

 「面接といってもカジュアルなものでしたが、最初はサービスの開発を管掌する『カンパニーCTO』を探しているということでお話をしたんです。色々と話をしていく中で、実はCISOも探しているのだが、CISOとして働いてもらうのはどうだろう? と提案を受けました」(松久氏)

 松久氏はセキュリティの専門職として働いてきたわけではない。それでも、AWS時代には金融業担当としてセキュリティ対策に取り組んできた。さらに、金融業担当だっただけに、金融機関が求めるセキュリティ基準であるFISC安全対策基準も熟知。これはFintechプロダクトだけでなく、金融機関との連携を進めるマネーフォワードが求める人材に合致していた。

 それに松久氏はかねてより、日本の金融機関がAWSのようなパブリッククラウドを使ってサービスを構築する際、マネーフォワードであれば金融機関とも協業していくことができるのではないか? と考えていたのだという。

 「大手金融機関であればAWSを使い自分たち自身でサービスを構築していくことができるでしょう。しかし、情報システム部門のスタッフが限られている中規模以下の金融機関では、自分たちで新サービスを作るにはAWSは難しすぎるとも感じていました。むしろ、マネーフォワードのようなベンダーがSaaS型のプロダクトを提供し、それをベースとしてサービスを作る方がいいのではないかと。マネーフォワードに転職することで、AWSとは違った形で日本の金融機関に役立てることもあるのではないかとも考えたのです」(松久氏)

 マネーフォワードから必要とされていることを感じた上に、金融業にも貢献できる仕事ができると考えたことで、松久氏は転職を決意する要因となった。

次のページ
数年かけて「シフトレフト」を進めていく

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Security Online Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

三浦 優子(ミウラ ユウコ)

日本大学芸術学部映画学科卒業後、2年間同校に勤務。1990年、コンピュータ・ニュース社(現・BCN)に記者として勤務。2003年、同社を退社し、フリーランスライターに。IT系Web媒体等で取材、執筆活動を行なっている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/18851 2023/12/13 08:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング