プレッシャーやジレンマはビジネスにつきもの。それを跳ね返すには、さまざまな業務アプリケーションから取れるビジネス・イベントから兆しを検知するビジネス・イベント処理が有効だという。企業にあふれる一見なんということのない変化を組み合わせることで、無限大の価値を生み出すことが可能なこのソリューションについて、事例を交えて解説した。
ビジネスのプレッシャーをどう跳ね返すか?
ビジネスにはプレッシャーやジレンマがつきもの。市場競争の激化、グローバリゼーション、経済危機、政権交代。事業環境が変化し続ける中で、ビジネスの進め方を改めずに杓子定規な対応に終始すれば、顧客離れや収益低下を起こしかねない。
では、どうすればビジネスを取り巻くプレッシャーやジレンマを跳ね返すことができるのか。「その鍵はビジネス・イベント処理にある」と日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 テクニカルセールス&サービス 横谷信太郎氏は語る。

解決策はビジネス・イベント処理
ビジネス・イベントとは、ビジネス状況の変化を示すシグナル(メッセージ)のこと。たとえば、「顧客からヘルプデスクに電話が入った」「ユーザーがパスワードを変更した」などのさまざまな出来事(=事象)を指している。
ビジネス・イベント処理は、特定のイベントが発生したときに、それを迅速に感知し、適切な対応を取るソリューションである。日々の企業活動においては、それこそ山のようにビジネス・イベントが発生している。これらの中から重要なものを自動的に拾い上げ、適切な対応をとるよう仕組み化するわけだ。

例えば、“年齢58歳以上の顧客が、ATM Systemで50万円以上の振込手続きを行なった”という事象をイベント・パターンとして指定しておく。一方で、パターンを検知した場合に行なう対応も規定しておく。“調査室Systemに調査依頼アクションを送信するとともに、基幹ホストに取引中止アクションを通知する”といった具合だ。すると、振り込め詐欺を未然に防止する仕組みをつくることができるわけだ。
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