2009年11月18日、米国サンフランシスコのモスコーンコンベンションセンターで、Salesforce.comの年次イベント「Dreamforce 2009」が開幕した。今回のキーノートでは大きく2つの発表が行われた。
Dreamforceは皆さんのためのイベント
2009年11月18日、米国サンフランシスコのモスコーンコンベンションセンターで、Salesforce.comの年次イベント「Dreamforce 2009」が開幕した。会場はほぼ満席。なかなか席に着くことができず、多くの人が座席を取り巻くように立ち見状態となった。

それもそのはず、当初の参加予定は17000名と事前に聞いていたが、ステージに登場したCEOのマーク・ベニオフ氏によると、「今朝聞いたばかりだが、参加者は19000名。1万人がこの会場に詰めかけ、入りきれない人たちは展示ホールなどでサテライト参加している」。

昨年来の不況で今年はかなりたくさんの企業が苦労をした年となったはずだが、Salesforce.comは多くの人にサポートを得た結果、昨日発表された第3四半期決算の数字は予想を上回るものとなった。そういった状況のなかでDreamforceの初日を迎え、いつものように「今日という日は、1年間で一番好きな日だ」とベニオフ氏と述べ「このイベントは自分のためのものでもないし、社員のためのものでもない。参加しているみなさんのためのイベント」と語った。
「Salesforce.comがどんなによいビジョンを持っていても、それが皆さんのニーズに合っていなければ意味のないことになる。主導権は皆さんにある。何か気になることがあれば、すぐに意見を言ってください。皆様の声でSalesforce.comはできあがっているのです」とベニオフ氏は言い、自身のメールアドレスを公開するのだった。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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