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Oracle BI はミドルウェア基盤との統合で全社で標準化された真のBIを実現する

見栄えや価格だけでBIツールを選択、さらにはさまざまなツールを導入し、乱立するそれらを使いこなせない。そして、ばらばらなシステムでは全社レベルのデータ整合性も確保できない。現状のBIの課題解決には、まずは自社にとって最適なBIの将来像をきちんと描くことから始める必要がある。その上でBI環境を標準化し、予測型のシナリオ分析の実現を目指すのがOracleのBIだ。

BIにおける二極化するニーズ

 ここ最近、BI(Business Intelligence)に注目が集まっている。BI自体はかなり古くからあるITソリューションだが、さまざまな形で進化を続けている。各社からは、BIのためのさまざまなツールやサービスが提供されており、すでに多くの企業でデータウェアハウスやレポーティングシステムなど、なんらかの形でBIツールを活用しているであろう。

 ところで、企業のBIに対するニーズが、最近二極化してきたと感じられる。1つが「見た目のきれいさを求める」方向性。これは、きれいに見えさえすればいいので、BIシステムの本質的な機能や性能はあまり重視しない。そのため、十分な性能が発揮できなかったり、変化に柔軟に追随できないなどの弊害が出ることもある。

 もう1つのニーズが、BIツールに豊富な機能を求めるものだ。BIツールはすでに提供開始から長い年月を経ているものも多く、それらはバージョンアップを重ね豊富な機能を持つ。多くのユーザーは、機能が豊富なものが「いいツール」だと判断してしまい、とにかく高機能なツールを求める傾向がある。もちろん、そのツールに対する知識とスキルがあり、十分に使いこなせれば問題はない。しかしながら、実際にはそう簡単には使いこなせないのが実情だ。

 たとえば、ある豊富な機能を持つBIツールを利用していた顧客は、見栄えの良いグラフなどを提供するBI環境を構築し活用していた。当初はよかったが、自社ビジネスの変化に合わせ分析やレポートの画面を作り直そうとした。しかし、機能が豊富すぎて使いこなせず、変更には多大なコストと手間がかかってしまったのだ。あまりにも機能が豊富すぎれば複雑になり、間違った使い方をしてしまうこともある。そのため、間違ったデータを経営判断に利用していたという話さえ耳にすることがある。

次のページ
BI 環境を全社で統合するというニーズ

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この記事の著者

瀬尾直仁(セオナオヒト)

日本オラクル株式会社 
Fusion Middleware事業統括本部 
Fusion Middlewareビジネス推進本部 
BI担当シニアマネジャー

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/2032 2009/12/10 07:00

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