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エクイニクスの最新鋭データセンター「TY15」 木のぬくもり感じるデザイン、芋緑化にもチャレンジ

  2024年10月8日、エクイニクス・ジャパンは、データセンター「TY15」の見学会を開催。国内のデータセンターに係る事業戦略についても説明が行われた。東京都港区、品川駅からほど近くに設けられた同施設は、これまでのラインアップになかった“ニーズにフィットする”機能性が盛り込まれていた。

初の都心型データセンター、その機能性は

 エクイニクス・ジャパン(以下、エクイニクス)が2024年9月に提供を開始したのは、「TY15」という最新型のデータセンターだ。同社では、東京と大阪に16棟のデータセンターを構えており、“キャンバス”という単位で統合・管理をしている。

 都内では、文京・大手町キャンバス、豊洲・有明キャンバス、品川キャンバスという形でゾーニングしており、今回TY15が設けられたのは品川キャンバス・港南エリアだ。これまで「TY11」が最新のデータセンターであったが、完全稼働時には首都圏エリアで最大規模となる、3,700キャビネットの収容能力を備えるなど、機能性を拡充した初の“都市型データセンター”となった。

 従来、エクイニクスがグローバルで展開してきた「Equinix International Business Exchange(IBX)」は、エンタープライズ/サービスプロバイダーに向けて、低遅延を重視した設計である一方、千葉県印西市などに開設している「xScale」は、ハイパースケーラー向けにパワーデンシティを考慮した形だ。そして現在、急速に高まっている「AI/HPC」用途を中心とした新たなニーズに応えるためのデータセンターが、今回紹介するTY15である。

説明会に登壇した、エクイニクス・ジャパン株式会社 代表取締役社長 小川久仁子氏<br/>同社 執行役員 IBXオペレーション本部 齋藤晶英氏による解説も行われた
説明会に登壇した、エクイニクス・ジャパン株式会社 代表取締役社長 小川久仁子氏
同社 執行役員 IBXオペレーション本部 齋藤晶英氏による解説も行われた

 まず驚くべきは、都心型データセンターを謳っているだけあり、タワーマンションに囲まれた立地に存在するという点。景観を害さないようにファサードが設けてあり、エントランスには木材がふんだんに使われている。

エントランス

 そうした外見とは裏腹に、ある程度のレイテンシーは担保しつつ、パワーデンテシィーも必要十分なスペックとなっていた。もちろん、xScaleほどのパワーデンシティはないというが、前述したニーズを満たすためのスペックは確保されている。特に「TY2」「TY6」などを要する品川キャンバスに位置しているため、クラウドサービスにも低遅延でアクセスできる点は、既存ユーザーにとってもメリットが大きいだろう。

 また、TY15には、大容量UPSやスラブフロア、液体冷却などが採用されており、TY12xやTY13x、OS4xなどで培ってきた知見が十分に活きている。

スラブフロアのコロケーションルーム
グローバル規模で購買調達をかけているというCDU。インロー(In-Row)型ではなく、L2L(Liquid to Liquid)型のチップ直接冷却方式を採用している。

 先述したようにエントランスの木材が印象的なTY15は、サステナビリティに配慮されており、高効率の空冷式チラーを採用したことで省電力化(年平均PUE:1.32)、WUE(Water Usage Effectiveness:年間の水使用量)についても検証を推進。LEED認証を取得予定であり、みなとモデル⼆酸化炭素固定認証制度に基づく国産⽊材が使われているとのことだ。加えて、ユーザーはどれだけ電力を消費しているのかなどの項目をポータルの画面上で確認できるという。

CRAHと冷却パイプ

 なお、屋上には、熱源設備が設けられており、排熱再利用の一環として「芋緑化」にも挑戦している。サツマイモの品種は「紅はるか」、サステナビリティに配慮された都心型データセンターの味がどのようなものか気になるところだ。

屋上「芋緑化」

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/20742 2024/11/07 19:40

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