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AIを使用したワークロードは昨年比500%増、使用率は2倍に──Sysdig調査

 米国時間2025年3月18日、Sysdigは「2025年版クラウドネイティブセキュリティおよび利用レポート」を発表した。

 同レポートでは、北米、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋および日本における組織が、IDおよび脆弱性管理、AIセキュリティ、脅威検知とその対応において、測定可能な進歩を遂げていることが明らかになったという。しかし、企業がAIの導入とクラウドの規模を拡大するにつれ、マシンID、コンテナイメージの肥大化、攻撃者の自動化にともなうリスクと複雑性の増大が、企業セキュリティに新たな課題をもたらしているとのことだ。詳細な調査結果は以下のとおり。

セキュリティの進展:クラウドの守備陣が地盤を固める

 AIおよび機械学習パッケージを使用するワークロードは、昨年1年間で500%増加し、生成AIパッケージの使用率は2倍以上になったという。にもかかわらず、公にさらされる機会は38%減少しており、AIの実装を安全に行うことへのコミットメントを示していると同社は述べている。

 クラウドの脅威検知と対応について、成熟したセキュリティチームは平均5秒以内に脅威を検知し、3.5分以内にレスポンスアクションを開始しているという。これは、従来敵対者に優位性をもたらしていた10分間のクラウド攻撃ウィンドウを上回るスピード。クラウドの検知と対応における5/5/5ベンチマーク(5秒で検知・5分でトリアージ・5分で対応)の実現を達成することは必要不可欠だとしている。

 組織は使用中の脆弱性を削減することで、リスクを優先付けしていると同社は述べる。使用中の脆弱性は6%未満に減少しており、過去2年間の脆弱性管理の改善率は64%に達しているという。この変化は、運用中のワークロードでアクティブに稼働している脆弱性の修正アプローチを改善し、全体的なセキュリティ対策を強化していることを示しているとのことだ。

 オープンソースセキュリティについては、世界中の組織がKubernetes、Prometheus、Falco(フォーチュン500の60%以上が利用)などのオープンソースツールを使用してクラウドインフラを保護しており、オープンソースセキュリティ標準への信頼が高まっていることを示しているという。

来年に向けた展望

 マシンIDについては、脆弱性が高まっているとしている。ユーザーIDの4万倍のマシンIDがあり、攻撃対象領域は拡大しているとのことだ。また、マシンIDはユーザーIDの7.5倍のリスクがあり、認証情報の悪用から始まる侵害の約40%を占める負債となっている。

 今回、初めてコンテナの60%が60秒以下しか稼働しないという結果が出たという。リアルタイムの検知と対応はこれまで以上に不可欠だと同社は述べている。

 また、コンテナイメージは肥大化が進み、過剰なセキュリティリスクを生み出しているとのことだ。コンテナイメージのサイズは5倍に増え、不要なセキュリティリスクと運用上の非効率性を引き起こしているという。

 攻撃者もオープンソースの機能を活用している。サイバー犯罪者はオープンソースのマルウェアに頼り、オープンソースソフトウェアを武器化しているという。

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