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PM Conference2010 イベントレポート

安全なソフトウェアと平穏なプロジェクトを実現するために踏まえておきたい考え方とは?

PM Conference 2010 イベントレポート


プロジェクトは、それ自体をシステムとしてとらえることができる。そして、システムは念入りに計画されていても、しばしば予想外の事故を起こすものだ。システムの安全性を確保するための知識体系を、プロジェクトマネジメントにも役立てる方法を見てみよう。

モジュールの安全性を高めても、システム全体の安全は確保できない

 「システムの安全というのは、システムの属性の一つとして考えられるべきもの。単に個々の部品の安全性を高めただけでは達成できない」。この考えを敷衍すれば、プロジェクトをシステムとして捉え、そこに潜むリスクを回避することで安全を確保するという考え方もできる。松原コンサルティング 松原友夫氏は、みずから監訳に携わった「セーフウェア 安全・安心なシステムとソフトウェアを目指して(以下、セーフウェア)」(ナンシー・G・レブソン著 翔泳社刊)の説を引きながら紹介を始めた。

松原コンサルティング 松原友夫氏
松原コンサルティング 松原友夫氏

 長い間、人類にとってのリスクの大半は自然災害だったが、工業化によって人的災害が自然災害を上回るようになった。この変化に対応するために、産業安全の視点からの工学的取り組みが始まったという。松原氏は、プロジェクトと安全の関係を3つの視点、すなわち「プロジェクトの一部としてのシステムの安全を見る視点」「プロジェクトマネジメントそのものをシステムとして見る視点」「システムの安全をプロジェクトとして実施する視点」の3点だ。

図1:プロジェクトと安全の関係には3つの視点がある
図1:プロジェクトと安全の関係には3つの視点がある

 こうした視点に立って設計そのものに安全を組み込むことができれば、個々のオペレーションで問題が起こっても、大枠での安全が確保できるという。講演では、松原氏は実際のプロジェクトにおけるリスク回避のポイントをいくつか紹介した。

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システムそのものに安全を組み込むことで予想外の事故を防ぐ

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