Smarter Planetビジョンで目指す4つの方向性
Smarter Planetビジョンで企業のビジネスを支える。この理念を単なる一過性のものではなく、長いスパンで継続的に実現していくためにIBMが打ち出しているのが「New Intelligence」「Dynamic Infrastructure」「Smart Work」「Green and Beyond」という4つの柱だ。以下、それぞれについて簡単に見てみよう。
まずは、New Intelligence。これは増え続ける情報量に翻弄されることなく、あらゆる場所から判断材料を収集し、賢く経営を行うための情報活用のこと。ビジネスにおいて考慮すべき情報は日々増え続けているが、私たちに許された時間はごく限られている。つまり、私たちは目の前に迫った課題を解決するためのヒントを瞬時に引き出すための新しい作法を身に付ける必要があるというわけだ。
Dynamic Infrastructureは、ビジネスと連携した柔軟で効率的な企業基盤を指す。昨今の経済事情を踏まえればコスト削減の重要性は言うまでもないが、企業基盤の柔軟性を高めることによって、ビジネスの要請に対するレスポンスを向上させることができるという。
Smart Workではテクノロジーの活用によってビジネスプロセスの変革を目指す。企業内で行なわれる業務の非効率な部分をスマートに効率よく組みかえることで、そこで働く人々を過剰な労働や過度な負担から解放する狙いだ。
最後のGreen and Beyondは、エネルギーの効率的な活用や環境問題への継続的な取り組みにあたる。電力や燃料などの資源価格が高騰しつつある今、より効率的な使い方を考えるべき時代に突入している。特に先進国である北米や欧州、そして日本にとって重要な使命といえるだろう。IBMでも、企業の社会的責任に属する喫緊のテーマとして捉えている。