IT調査会社もLotusソフトウェアを高く評価
IBMのソフトウェア事業はSmarter Planetビジョンの下、人々のコラボレーションや知識の共有、あるいはビジネスプロセスの統合や最適化、そして意志決定に資する製品群をラインアップしている。その中でも特に本質的なものとしてポーリー氏がその重要性を強調するのがLotusソフトウェアだ。
「LotusがIBMの本質であり、戦略的コンポーネントであることに関して誰にも曖昧な意見を持ってもらいたくない。LotusはIBMにとって非常に戦略的なソフトウェアだ」という同氏の言葉を裏付けるように、IBMがLotusソフトウェア事業に対して直近3年間で行なった投資額は約1000億円に上る。その期待に応えるべく、ソーシャルソフトウェア機能であるLotus Connectionsを追加し、LinuxからMacintosh、モバイルに至るまで幅広いデバイスへのアクセスを提供するなどLotusは非常に意欲的な展開を見せている。
すでに、数千のパートナー企業がLotusソフトウェアを再評価しており、複数のIT調査会社が評価的なコメントを発表している。例えば、フォレスターはポータル製品の分野について高い評価を与えているほか、電子メールを中核としたコラボレーションインタフェースとしてガートナーは、Lotus Notes/Dominoを非常に高く評価している。
「Lotus Notes/Domino 8は、今までのバージョンの中で最も成功したリリース。それは、今までのバージョンに存在しなかった企業改革を促す機能がこの製品に備わっているからだ」と同氏は胸を張る。