エージェント時代に相応しい「人間中心」セキュリティの次の進化とは? Proofpointが出した答え
人とエージェントの「コラボレーション」が当たり前の今、知っておくべき「データセキュリティ」のリスク
セキュリティ運用に変革をもたらす「Satori Agents」とは?
新たなセキュリティ運用エージェントのブランドが発表された。「Proofpoint Satori Agents(『サトリ』エージェント)」だ。同社の各ソリューション内で動作し、データ損失防止アラートの処理やフィッシングシミュレーション、メール脅威への対処などを自動で実行するという。内包されているエージェント機能は以下のとおりで、リリース後も拡張していく予定とのことだ。
- Satori DLP Triage Agent:DLPアラートのトリアージ(脆弱性やインシデントへの対応の優先順位付け)を担う
- Satori Phishing Simulation Agent:実際の攻撃に基づくシミュレーションキャンペーンの作成・展開、レポートの自動化を担う
- Satori Abuse Mailbox Agent:ユーザーから報告があった疑わしいメールのレビュー、対処を自動で行う
また、「Proofpoint Satori MCP Access」により、ユーザーの組織内で動作するCrowdStrike CharlotteやMicrosoft Copilotのような他のAIエージェントが、Proofpointのプラットフォーム内の情報に安全にアクセスできるようになる点も特徴だ。
加えて、IT環境全体が標的となり得る今、セキュリティの強化にはベンダー側でのエコシステム連携が欠かせないとし、今回のイベントではMicrosoft、CrowdStrikeとのパートナーシップ強化も発表された。
エージェント対応が喫緊のセキュリティ・モダン化トレンドに

人とエージェントが日々当たり前に、絶え間なくコラボレーションする世界では、どちらも同じくデータセキュリティリスクを抱えている。この問題を解決するのが、「Human-Centricなセキュリティの“次の進化”」である──これが今回のイベントを通して、繰り返し発信されたメッセージだった。
この思想に基づいた上で、現在のセキュリティ業界のトレンドとなっている「ポイントソリューションから包括的・統合的なソリューションへ」「AIによるセキュリティ運用の自動化・効率化へ」といったニーズに対応した新機能やソリューションがいくつも発表された。
デジタルワークスペースとはメールやクラウドインフラ、SaaSアプリケーション、そしてコロナ禍で導入がスタンダードとなったコラボレーションプラットフォームなどといった、様々な土台の上に構築されているものだ。それらすべてにわたり、エージェント時代に相応しいガバナンスの効いたセキュリティ環境の構築を急がなければならない。
EnterpriseZineでは近日中に、本イベント期間中に行われたセッションなどのレポート記事を掲載予定だ。
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名須川 楓太(編集部)(ナスカワ フウタ)
サイバーセキュリティ、AI、データ関連技術や、それらに関する国内外のルールメイキング動向を発信するほか、テクノロジーを活用した業務・ビジネスモデル変革に携わる方に向けた情報も追っています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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