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SaaSの価値は「記録」から「アクション」へ:ServiceNowが誇る“ワークフロー提供者”の勝算

CTOが指南する、エージェンティックAIの適切な統制アプローチ

SaaSは死んでいない? エージェンティックAIは脅威ではなく“チャンス”

──CTOとしての今後の展望を教えてください。

 AIはまだ登場して間もない初期段階のテクノロジーです。そのため、我々の提供するソリューションも機能基盤の拡大と強化を続けていきたいと考えています。顧客がより多くのことを実現できるよう、また安心して利用できるよう、製品を成熟させていきたいですね。

 そのためにも、できるだけスピード感をもって顧客に製品を提供したい。より速いペースで、より速くコードをリリースするということです。ソリューションにAIを導入する前は、半年ごと、時には四半期ごとのリリースサイクルが一般的でしたが、今ではそれが毎月になりました。このペースをさらに加速させたいと考えています。

──最後に「SaaS is Dead」説への見解を聞かせてください。エージェンティックAIの活用は脅威なのでしょうか。それとも機会と捉えていますか。

 SaaSが死んだとは思っていません。むしろその逆で、私たちにとって大きなチャンスだと考えています。SaaSは顧客を獲得し、テクノロジーを顧客に届ける優れた手段です。SaaSはとてもシンプル。顧客が購入決済をすれば、すぐにテクノロジーを利用できます。SaaSが登場した時、顧客がソフトウェアをインストールしなくても利用できるというビジネスモデルは画期的なものでした。今では当たり前になりましたが、この価値は今後も当たり前であり続けるでしょう。

 かつてのシステムの価値は、物事の追跡、保存、検索、つまり「System of Record(SoR)」にありました。今もその価値はなくなったわけではありませんが、AIの普及が進む社会では、アクションを実行することの価値がより大きくなります。今のテクノロジー市場は、System of Recordから「System of Action」「System of Automation」へと移行しつつあるのです。

 ServiceNowはこの点で大きな優位性を持っています。なぜならば、私たちは業務を実行するワークフローシステムを提供しており、プロセスに自動化を適用することで、組織内で業務をより効率的かつ迅速に、より少ない人員で運用できるように導くことができるからです。

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

竹村 美沙希(編集部)(タケムラ ミサキ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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