ギブリーは、「Agentforce Marketing」をはじめとするSalesforce製品群を全面導入し、Salesforceの顧客として世界で初めて「Adaptive Websites」を本番環境で稼働した。
Adaptive Websitesは、AIエージェントがWebサイト訪問者との対話を通じて、ウェブページのコンテンツやレイアウトを動的に変更し、一人ひとりにパーソナライズされた顧客体験を提供するソリューション。ギブリーの公式Webサイトには20を超えるサービス・製品が掲載されているものの、従来の静的サイト構造では情報量の多さゆえにユーザー導線が複雑化し、「訪問者が自身のニーズに適したコンテンツにスムーズにたどり着けない」という課題を抱えていたとのことだ。その結果、潜在顧客との貴重な接点を生かしきれず、問い合わせを通じたリード創出における機会損失が継続的な課題になっていたという。
なお、今回のAdaptive Websites導入には、ギブリー自らがカスタマーゼロとして、AI時代の新たなブランド体験をSalesforceと共同で実証・確立し、自社クライアントへの支援に生かしていくという戦略的な目的も含まれているとのことだ。
活用範囲
Agentforce Marketingを中心に、「Data 360」を活用してマーケティング・営業・カスタマーサービスの各部門のデータを一元化するとともに、こうした商品・サービス情報やブランドメッセージなど、ブランド情報をAIが活用できる「コンテンツレイヤー」の整備を進めているとのこと。その第一段階として、以下の取り組みを実施しているという。
- Webサイト(マーケティング・営業):サービスページに会話型AIエージェントを実装し、AIとの対話で最適なコンテンツを動的に提案。訪問者が課題を対話やボタン操作で伝えると、関連コンテンツが即座に提案され、ページ移動なしで問い合わせ(CTA)まで完了できる
- メール施策:メール配信において、AIが配信コンテンツを自動作成するとともに、その効果をリアルタイムで分析・最適化
- 社内業務:マーケターが日常的に使うSlack上でAIエージェントとやり取りし、マーケティング施策の立案から承認フローまでの業務を効率化
- カスタマーサポート:サポートページにFAQエージェントを展開し、顧客からの問い合わせに対する自己解決を促進
導入効果
2ヵ月でAdaptive Websitesを本番リリースした結果、従来の静的サイトでは困難だった会話型アプローチによる新たな商談機会(新規パイプライン)の創出に成功したという。具体的には以下の成果を達成しているとのことだ。
新規リード(見込み顧客)獲得の向上
- 問い合わせフォーム送信率(CTA送信):全セッションの約1.5%
- AIエージェント会話開始率:サービスページ訪問セッションの約8%
マーケティング業務の効率化と施策精度の向上
- コンテンツ制作工数:約50%削減
- メールマーケティング効果:開封率17%向上、クリック率(CTR)18%向上
今後の展望
今後もカスタマーゼロとして、Adaptive Websitesにおける一人ひとりへのコンテンツ提案をより高度化するとともに、Data 360に蓄積されるデータや整備を進めるコンテンツを活用し、Webサイト以外の顧客接点にもAIネイティブな顧客体験を広げていくとのことだ。
また、同取り組みで得た実装・運用ノウハウを活かし、日本国内のクライアント企業向けにAdaptive Websitesの展開支援パッケージを整備・提供するとともに、AI時代の顧客体験の構築・高度化を支援していく予定だと述べている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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