SAPジャパンは7月5日、インメモリソフトウェア「HANA」の導入支援サービスの提供を開始しした。提供されるのは、導入前にその効果の検証を行う「データウェアハウス高速化アセスメント」「Proof of Concept実機検証サービス」と、分析テンプレートを用いて効率的かつ確実な導入を実現する「分析テンプレートを用いた導入コンサルティング」の計3つのサービスだ。
「真のリアルタイムDWHを実現しているのはHANAだけ」
SAPジャパン リアルタイムコンピューティング推進本部長 馬場渉氏は「インメモリを謳うDWHは数多くあるが、真のリアルタイムDWHを実現しているインメモリソリューションはHANAだけ。しかもTCOは1/10以下」とHANAの競合優位性を強調、既存のSAP ERPやSAP BWの顧客に加え、新規顧客へのHANA導入を同サービスでもって積極的に図っていく姿勢を見せている。

インメモリデータベースであるHANAは既存のハードディスクをベースにしたデータベースとは大きくアーキテクチャが異なる。そのため、高速性やTCO削減といったインメモリのメリットは理解できるものの、ディスクベースのソリューションと比較して「技術者がいない」「実績が少ない」「企画立案がむずかしい」といった理由から、導入に躊躇する顧客も少なくなかった。
SAPジャパン フィールドサービス フィールドサービス営業本部 ゲームチェンジャー・サービス営業部 部長 吉田祐馬氏は「既存のRDBMSでは限界を感じながらも、インメモリに対する不安はいまだに大きい。"インメモリなら電源を切ったらデータが消えてしまうのではないか"といった誤解を抱いているお客様も少なからずいる。我々が今回提供するサービスはそういったお客様の不安を解消し、インメモリの良さを体感していただくためのもの」と新サービスの主旨を説明する。
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五味明子(ゴミ アキコ)
IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。
Twitter(@g3akk)や自身のブログでITニュース...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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