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あたらしいSQL Server/Denaliの世界

Denali のメモリ管理(後編)


削除された機能

 メモリ管理の変更によって、SQL Serverのメモリ制御は大きく変わりましたが、削除された機能もあります。それは32bitのSQL Serverの4GBを超えるメモリへの対応です。SQL Server 2008 R2まではAWE APIを使用することで4GB(32bit プロセスの仮想アドレス空間のサイズ)を超えるメモリを使用することができました。しかし、Denaliではこの機能はなくなり、32bitのSQL Serverでは4GBのメモリを超えるメモリを使用することはできません。より多くのメモリを必要とするシステムでは64bitをご検討ください。

 4GBを超えるメモリの対応はなくなりましたが、sp_configureの‘AWE Enabled’オプションは削除されていません。32bitのSQL ServerではSQL Serverの開始アカウントにLocked pages in memory OS特権を設定して、’AWE Enabled’オプションを有効にすると獲得したメモリがWindowsによってスワップアウトされなくなります。

 一方、64bit 版では‘AWE Enabled’を有効にする必要はありません。いままでどおりLocked pages in memory OS特権のみで SQL Server が獲得したメモリがスワップアウトされなくなります。このメモリがスワップアプトされないためにAWE APIが使用されていることはDenaliでも同様となります。

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メモリの状態を確認するための機能

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この記事の著者

坂輪貴行(サカワ タカユキ)

  日本マイクロソフトの Premier Field Engineering 部にて、SQL Server ユーザーの支援を行う。前職はシステム エンジニアであり、長く Sybase を使用したプロジェクトに従事。業界歴 14 年の月一ゴルファー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/3455 2012/02/10 17:55

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