アーカイブ、フィルタリング、添付ファイル暗号化で メールセキュリティ強化
IT Initiative Day/メールセキュリティ HDE セミナーレポート
メールのセキュリティがテーマの場合、機能面や技術面の話になることが多い。2011年11月11日に開催された『IT Initiative Day 2011/メールセキュリティ・スペシャル』におけるHDEの永留義己氏のセッションは「コスト」にフォーカスしたものとなった。HDEの製品は現在、企業、官公庁、地方公共団体など6,000社以上のメールシステムに導入されている。
年額965万円のコストを600万円に削減

永留義己氏のセッションは「コスト削減の結論」としてHDE製品導入により、大幅カットに成功した事例の紹介で開始された。その会社は某メールASPを採用し、一人あたりのメールボックス容量は100MB、ウイルス対策とスパム対策を入れ、監査用メールアーカイブ容量は1テラバイトを用意し、年額料金は965万円だった。導入した5年前は、アウトソーシングによる人件費の削減などを考慮すれば、適正価格だと判断していたが、クラウドのサービスが出て来たことにより、再検討を開始。その結果、Google AppsとHDEメールサービスの導入を決めた。
この会社ではメールサーバからダウンロードしたメールデータを、各ユーザーのPCに保存していた。しかしそれではPCの紛失などのリスクが大きい。そこで、Google Appsのメールボックスに保存し、Webメールで読み書きできるようにした。監査用メールアーカイブ容量は無制限になり、新たに情報漏えい対策も加えた上で年額料金は600万円になった。365万円の削減である。
この事例の様に、法人のGoogle Apps採用事例が増え始めているが、その理由として永留氏は「ストレージ容量のインパクト」、「メールを守るセキュリティシステム」、「スマートフォンとの連携」、「ビジネス利用可能な信頼性の高い稼働実績」の5つを挙げる。ただ、社内から社外への情報漏えいを防ぐ機能は提供されていない。そこで紹介された事例では、HDEが提供しているGoogle Appsに誤送信対策、情報漏洩対策、添付ファイル自動暗号化などをアドオンした企業向けメールシステム基盤「HDEメールサービス for Google Apps」を併せて採用した。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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