EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

テーマ別に探す

データベースの仮想化は、複数データソースからシングルビューを構成する新たな手法

  2012/05/31 00:00

データは統合したいが新たな物理データベースは作りたくない

JBoss Enterprise Data Services Platform
JBoss Enterprise Data Services Platform

 JBoss Enterprise Data Services Platformにより作成された仮想データベースには、SQLを用いJDBCインターフェース経由でアクセスできる。「アプリケーションからは、Oracle DatabaseやSQL Serverなどにアクセスする方法と同じです」と岡下氏。SQL以外では、Webサービスプロトコルでもアクセス可能。そして、仮想データベース自体は、実データは保持しない。データベースにアクセスがあった際に、データソースを参照し必要なデータだけを返すことになる。このため、個々のシステムと仮想データベース間で、データのタイムラグは発生しない。もちろんデータのコピーもないので、重複も発生しない。

 そして、仮想的にデータベースを作るので、新たにデータベースを作ったり、作ったものに変更を加えたり、使わなくなったものを削除したりといったことも容易にできる。これが物理データベースであれば、都度サーバーのリソースやストレージをどう確保し割り当てるかなどを考慮しなければならず、迅速な対応は難しいだろう。

いろいろなアプローチで応用できるデータソースの仮想化
トップダウントボトムアップに対応できるデータソースの仮想化

 JBoss Enterprise Data Services Platformで構築される仮想データベースで利用できるのは、ANSI SQL。Oracle DatabaseやSybase ASEなど、データソース側の製品ごとの違いを開発者は考慮しなくてよい。そもそも、アクセスするデータがデータベース由来なのか、あるいはアプリケーションデータなのかを意識する必要がない。仮想データベースがそれぞれのデータソースに適合した呼び出し形式に自動変換してくれるのである。「今後のクラウドコンピューティング時代には、ユーザーや開発者が物理的なデータベースを意識する必要のない時代がくるでしょう」と岡下氏は言う。


著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

バックナンバー

連載:EZ Press

もっと読む

All contents copyright © 2007-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5