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企業セキュリティと法律問題の第一人者、牧野二郎弁護士 に聞く「メールのクラウド化」は安全か?

信頼できる事業者、サービスの見極めポイントとは

 --- クラウドのメールサービスを選択する場合、チェックすべきポイントについてどのようにお考えでしょうか。まず事業者の選定ということでは、最近ではクラウド事業者が事故を起こし、日本企業を含めた利用者のデータが消え、回復不能という事件が起きています。

 牧野 信頼できる事業者を選ぶしかありません。その点、我が国の通信インフラそのものは非常に高品質であり、有力企業によるサービスでは、内部監査がきちんと行われていているといえるでしょう。

 一方、コストメリットを第一に考えた場合、価格面では日本より海外のサービスが有利にみえる場合があります。クラウド事業者も欧米だけでなく今後アジア各国からもサービスが出てくるでしょうから、価格だけでは太刀打ちできません。

 そこでよく聞かれるのがクラウドの法制度なのです。事件が起きたときにどの法律が適用されるのか。結局、そういう意味での統一法のようなものはありません。そのため、外国にあるサーバにあるクラウドのデータを、当該国の国家権力で差し押さえてチェックすると言われたら、従うしかない。これは諸外国の政治体制を問わず同様に言えることです。

 我々、法律に係わる立場にいる者は、怖くて海外のフリーメールサービスは採用できません。やはり日本の企業は、日本の法律だけが適用されるサービスを選択した方が安全です。

Bizメールなら

 Bizメールは、NTTコミュニケーションズの国内データセンターで安心運用されています。同時に海外からの利用に地域制限はありません。停電時には自家発電用の燃料供給も可能で、24時間365日の監視・運用。国内有数のSLA保証(99.95%)で、スムーズにサービス運用が行われています。

 --- 今以上のメール活用と安全性確保、管理負担の軽減を考えた場合、予算や人的リソースが限られている中堅・中小企業こそクラウド型メールサービス導入のメリットは大きいのではないでしょうか。最近では中堅・中小企業向けと銘打ったサービスも増えてきました。事業者、サービス選択における留意点についてのご意見をお聞かせください。

 牧野 国内の実績ある事業者であることに加えて、導入と運用のサポート体制をしっかりと確認する必要があります。セキュリティと使い勝手のバランスも重要です。

Bizメールなら

 Bizメールには数百から数千以上のユーザを対象にした「Bizメールエンタープライズ」と、利用ID数が50IDから500IDという中堅・中小企業向けの「Bizメールライト」の二つのラインナップがあります。

 その中で「Bizメールライト」はインターネット上で利用できる高信頼のクラウド型メールを、安価に導入したい顧客向けに提供されています。1IDあたりの利用料金は346.5円(税込)とリーズナブル。導入時の不安を解消する「おまかせサポートプラン」が用意されています。

 また両コースとも、オプションのシングルサインオン連携サービスで社内システムとの連携を実現。セキュリティと使い勝手を両立させています。

次のページ
クラウド型メールサービスにおけるセキュリティとは

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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