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マイクロソフト北川さんとお話

SQL Server Express Editionの哀しみ。無償版がいい仕事をする!こともある―MOTEXさんの場合


OBCさんに引き続き、北川さんがいざなうISVベンダーさんの旅、第2弾はMOTEXさんです。

正しい行動もレポートします、新生LanScope Cat7の狙い

 今回登場していただくのは、開発チームから中本さん、北村さん、営業担当から池田さんです。

開発チームは大阪からビデオ参加です
開発チームは大阪からビデオ参加です(向かって右が中本さん、左が北村さん)

 ―今日は、まず、なんですか、Cat7・・・Cat7ってなんですか、ということを、簡単におきかせください。

 中本:正式名称はLanScope Cat7です。2、3、5、6とバージョンアップを重ねてきて、Cat7、が最新バージョンです。Cat6までは、IT資産管理やセキュリティ、情報漏えい対策といったネットワーク管理を行う製品でした。人の操作のログをとったり、セキュリティ面ですね、USBメモリの利用を禁止したり、制御したり、個人情報の持ち出しを制御してセキュリティを高めるといった、さまざまなネットワーク上の機器だったりといった資産を管理するツールだったんです。

最新版のCat7も、これまでの機能は変わらないんですが、PC管理に加えて、スマートフォンやタブレットなど、新たにマルチデバイスの管理に対応していくことと、あとデバイスだけを管理するんじゃなくて、大事なのはそれを使う人の行動を管理します、というのが大きな軸となっています。

 ―人の行動を管理?

 中本:たとえば、今まではログをとっていても、ちょっと悪いことをしそうな人がいたときにアラームが出るとかですね、そういうところにしか使っていなかったんです。つまり、持っているデータのほんの10分の1のデータしか活用することができていなかった。

 ―10分の1っていうのは、取得したデータの10分の1ということですか?

 中本:そうです。これまでも、人のパソコンの操作というのはデータベース上にあったんですが、たとえば、業務に関係のないサイトを閲覧したとか、USBメモリにコピーしようとしたといった、アラームが出るようないわゆる「正しくない行動」に対してしか使っていなかったんです。

Cat7では、人の「正しくない行動」だけではなく、「正しい行動」も分析して、レポートにできます。今までのセキュリティだけじゃなくて、その人の生産性、利益をあげるためのレポートですね。これを、今までのようにネットワーク管理者だけが使うのではなく、マネージャーやチームマネージャーが参照して、生産性向上に役立てるというのがその目的です。

 ―なるほど。そのデータが格納されているのがSQL Serverなんですね。

 中本:はい。LanScope上にはかなりのデータがあるんですけども、それらはすべてSQL Server上に格納しています。膨大なデータから一瞬でレポートを出すといったような設計だったり、レポート自体の操作性だったり、性能面だったりといったところを支えてくれているというわけです。

 ―SQL Serverを採用してどれくらいですか?

 中本:Cat3のちょっと前あたりくらいからなので、13年くらいですね。

 ―採用のきっかけ、継続の理由は?

北村:SQL Serverを導入するまではMicrosoft Accessを使っていました。当時は管理台数が少なかったのでよかったのですが、それでも壊れてしまうことがあって、安定性があるデータベースに変えねばということで、SQL Serverにしました。採用のポイントなんですが、弊社のお客様は十数台で事足りる小規模の企業から1万を超える大企業まで幅広いので、小規模なお客様については、高価なデータベースは難しいので、無償版があるってところですね。

 ―無償版・・・

 北村:使い続けている理由ですが、開発のしやすさ、これにつきます。断然ちがいますね。SQL Server7から比べて、2000、2005、2008 R2と出てきましたが、その間、弊社側のソフトを大きく変えなきゃいけないということもありませんでした。あたりまえだけど、開発のしやすさ。それが継続の理由ですね。

 ―開発のしやすさっていうと、どういった・・・開発しづらさ、しやすさというのは・・・

 北村:そうですねえ。開発しやすさっていうと語弊があるかな。弊社の製品は、受託で1社の製品だけ作るというわけではありません。1社さんだけのために作るんだったら、弊社のSEが行って構築することもありですが、そうでない場合、あまり詳しくないユーザーさんでも、簡単にインストールできたほうがいいんですね。こうした環境の構築のしやすさだったり、あたりまえのところが当たり前に動いてくれるっていうのかな、特殊なこと、特殊なチューニングを施さなくても、あたりまえに動いてくれる、っていうところが大事なんです。

 ―そういえば、OBCさんもおなじようなことをおっしゃられていました。

 北村:そうですね、あの記事の前半のところは特に、理由が同じですね。

 ―逆にここはもうちょっと・・・みたいな注文はありますか?

 中本:ちょこちょこ動かす上では、このホットフィックスをあてなきゃいけないとか、.NETをいれる前提とかがあって、そのあたり、インストールするのにSQL Serverのパッケージだけで完結してくれればいいかなと思うこともありますが・・・いや、それでもインストールは楽ですよ。

 北川:ほかに比べたら、ましですよね・・・

 中本:(笑)。インストールはすごく簡単だとおもっています。滅多に失敗しないですし。Windowsベースなので、Windows Updateさえかけていれば、そのままの環境でほとんどが動きますんで。どうしても比較の対象がOracleになってしまいますけど、なんといってもOracleのデータベースはインストールが・・・

 ―たいへん?

 北村:たいへんだったり、環境を構築し終わったんだけど、リスナーが動かなくて、アレ?って・・・。そういったところの苦労もありましたんで、そういう意味では、あたりまえに動いてくれるありがたみを実感しましたね。

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無償版のジレンマ

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この記事の著者

小泉 真由子(編集部)(コイズミ マユコ)

情報セキュリティ専門誌編集を経て、2006年翔泳社に入社。エンタープライズITをテーマにイベント・ウェブコンテンツなどの企画制作を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4401 2013/02/13 16:32

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