第3回は、新規事業開発では、もっとも重要な視点である「収益性」に焦点を当てたいと思います。経営分析は、収益性、安全性、生産性、成長性の4つの切り口がありますが、収益性分析は、その中心です。前回の記事で、「3つの決算書の関係を理解できないと、計数計画は立てられない」ことを説明しました。収益性分析を計画に活用する場合に、3つの決算書の関係をイメージできないと、不十分な計画になってしまうことを、わかっていただきたいと思います。また収益性分析の考え方は、戦略を考える上で、非常に重要な計数感覚を提供してくれることも、理解いただきたいと思います。さあ、はじめましょう。
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千賀 秀信(センガ ヒデノブ)
公認会計士、税理士専門の情報処理サービス業・株式会社TKC(東証1部)で、財務会計、経営管理などのシステム開発、営業、広報、教育などを担当。18年間勤務後、1997年にマネジメント能力開発研究所を設立し、企業経営と計数を結びつけた独自のマネジメント能力開発プログラムを構築。「わかりやすさと具体性」という点で、多くの企業担当者や受講生からよい評価を受けている。研修、コンサルティング、執筆などで活躍中。日本能率協...
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