データ分析ソフトウェアベンダーのDatawatchは9月6日、年内の日本支社設立と日本市場への本格参入を前に、同社の製品を紹介する記者説明会を開催。Datawatchのチーフマーケティングオフィサー(CMO)兼ストラテジックアライアンス担当シニアバイスプレジデント(SVP)のベン・プラマー(Ben Plummer)氏が、今日のデータ分析製品に求められる要件や、同社製品の特徴、日本国内の市場動向などを説明した。
「Panopticon買収により、データ分析製品市場におけるポジションは大幅に強化」

Datawatchは、1986年に設立され、1992年にNASDAQに株式公開したデータ分析ソフトウェア企業。世界100ヵ国以上、4万社を顧客に持ち、国内企業では、三井住友銀行、ソニー、トヨタ自動車などがユーザーになっている。製品としては、ETL/BIツールである「Monarch Professional」や「Enterprise Server」を中心とした「情報最適化プラットフォーム(Infomation Optimization Platform)」製品と、リアルタイム可視化ツール「Panopticon」を中心とした「ビジュアルデータディスカバリ」製品の2つを柱とする。
特に、Panopticonは、8月29日までに買収を完了したスウェーデンのPanopticon Softwareの製品で、株式市場における株価分析やリスク分析、エネルギー業界での生産分析、スマートグリッドの分析など、リアルタイム性が求められる分野で用いられている。分析にあたって、SAPのインメモリDB、SAP HANAをバックエンドにし、フロントのユーザインタフェースにPanopticonを用いることで、高速な処理と可視化を実現できることが特徴だ。
プラマー氏は、BIやアナリティクス製品分野で20年以上のキャリアを持つ。Cognosで12年間マーケティングのSVPなど務め、その後ApplixのCMOに就いたが、CognosによるApplix買収でCongonsに戻った。その後、IBMによるCognos買収でIBMに在籍し、アナリティクスのVPなどを務めた。昨年からDatawatchのCMOを務める。
プラマー氏は、「Panopticon買収により、当社のデータ分析製品市場におけるポジションは大幅に強化された」と主張。そのことを踏まえ、今日のデータ分析製品に求められる要件と、同社の製品群の強みを解説した。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア