まとめ
これまで2回にわたって、仮想サーバとSANmelodyを組み合わせた災害対策システムを紹介してきました。従来の災害対策システムでは、ITインフラ側の対応と、その上のアプリケーションやサービス側の対応が、ともに必要となります。
今までの災害対策の難しさやコストの問題は、インフラ側の対策を行うときに、ハードウェアの仕様に合わせなければならないということが原因になっていました。例えば、同一機種が必要となるために、投資のタイミングや段階的な拡張が困難になったり、ハードウェアの老朽化によって新しいハードウェアの仕様にあわせてシステムを再構築したりしなければならないことなどです。
インフラの仮想化技術は、従来と異なったハードウェアの仕様に縛られない災害対策システムを提供します。仮想化技術は、災害対策システムのインフラ側の問題点の多くを解消する技術レベルにきているのです。
次回は、Citrix XenServerとの検証結果について紹介します。
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片山 崇(カタヤマ タカシ)
データコア・ソフトウェア株式会社 取締役 兼 セールス・マーケティングマネージャー成蹊大学法学部卒。アルゴ21において仮想ストレージ、SAN、バックアップ、災害対策、ストレージアセスメントなどのストレージソリューションの営業を幅広く経験。現在、仮想ストレージベンダーであるデータコア・ソフトウェアにて、様々な業種の...
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